第99話 五三 3 滝口と源方弘 

文字数 339文字

声が高かったりく細かったり名のり、また、人数が達していなければ、名対面をつかまつらないと帝に奏するのだが、(蔵人)「どうしてか」と問うので滝口が障ることども奏すると、それを聞いたうえで蔵人は帰っていきくのだ、方弘が聞かなかったと、若君たちが教えられたのだが、ひどく腹を立て、滝口を叱りつけて、罰則まで考えて、また滝口の者にさへ笑われた。御厨子所の御膳棚に、沓を置きて、言いののしられたとき、女房達がいと気の毒がって、「誰の沓にかあらむ。よく知りません」と、主殿司、人々など言いけるを、(方弘)「やや、方弘が汚いき物です」といって、更に騒がれることになった。
※貴族にもいろいろな方がいらっしゃるようで、源方弘は粗忽者だったのでしょうか。少しピントがずれている所もあるのでしょうか。
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