第137話 good for food
文字数 1,010文字
「このあいだ、餃子VSシュウマイの対決をテレビでやってたわ」
マリアはテレビっ子である。
「あれさ、悪いけど勝負にならないよね」
メシヤにしては辛辣だ。
「まあ、なんとなく材料が似てるだけで、味や食感はまるで違うわよね。こういうのって似てるのを並べたくなるんだろうけど」
マリアが餃子派なのは言うまでも無い。
同様なものに、プリンVSゼリー、うどんVSそば、キャベツVSレタスなどがある。
「B級グルメの顔ぶれで上位に来るのは、餃子、唐揚げ、焼きそば、そんなところだな」
イエスは自宅でそういったものが食卓に並ばないので、メシヤの料理が食べたくなる。
「祭りの屋台でも焼きそばは定番だけど、焼きうどんはもっとメジャーになってもいいと思うんだ!」
メシヤが熱弁を振るう。
「そう言われれば、うどんは結構な人気なのに、焼きとなると焼きそばのほうが優勢よね」
マリアの言うとおりである。
「たこ焼きと一緒でさ、ソースが苦手って人もいると思うんだよね。そんな時に和風だしの焼きうどんとかオススメなんだけどな」
魚介類の具材はとてもうどんに合うし、ラーメンでも塩・醤油派の人なら、焼きうどんは好みになるはずだ。
「わたしさ、間違えて皿うどんを頼んだときがあってさ。焼きうどんを楽しみにしてたのに、固いあの麵が出て来ちゃって後悔したことがあったわ」
マリアのようなミスをした人は日本国内でも多いだろう。
「ちゃんぽんは美味いんだが、皿うどんはあんなに固くなくてもいいと思うな」
イエスも同じ間違いを犯したことがあった。
「angels on horseback って料理があってさ。牡蠣をベーコンに包んだものなんだけど、普通はトーストの上にのせてバターで揚げたパン粉をふりかけるんだ。でも、今回は焼きうどんの上にのせてみたよ」
「あら! 美味しいじゃない!」
今回はバターを使用していない。塩と醤油ベースの味付けである。
「おい、メシヤ! また新メニューが増えたな!」
イエスもご満悦である。
「ありがとう! でも牡蠣だからエリとレマには出せないんだよね」
メシヤは商売柄、常連さんの苦手料理をよく把握している。
「エリちゃんたち可哀想ね。でも普通に牛の細切れでもよく合いそうだわ」
「うん、通常の焼きうどんはそれでいこうと思ってるよ」
夏は焼きそば、涼しくなってくると焼きうどんがよくマッチする。
三重県では、亀山味噌焼きうどん、伊勢醤油焼きうどんも名物である。
マリアはテレビっ子である。
「あれさ、悪いけど勝負にならないよね」
メシヤにしては辛辣だ。
「まあ、なんとなく材料が似てるだけで、味や食感はまるで違うわよね。こういうのって似てるのを並べたくなるんだろうけど」
マリアが餃子派なのは言うまでも無い。
同様なものに、プリンVSゼリー、うどんVSそば、キャベツVSレタスなどがある。
「B級グルメの顔ぶれで上位に来るのは、餃子、唐揚げ、焼きそば、そんなところだな」
イエスは自宅でそういったものが食卓に並ばないので、メシヤの料理が食べたくなる。
「祭りの屋台でも焼きそばは定番だけど、焼きうどんはもっとメジャーになってもいいと思うんだ!」
メシヤが熱弁を振るう。
「そう言われれば、うどんは結構な人気なのに、焼きとなると焼きそばのほうが優勢よね」
マリアの言うとおりである。
「たこ焼きと一緒でさ、ソースが苦手って人もいると思うんだよね。そんな時に和風だしの焼きうどんとかオススメなんだけどな」
魚介類の具材はとてもうどんに合うし、ラーメンでも塩・醤油派の人なら、焼きうどんは好みになるはずだ。
「わたしさ、間違えて皿うどんを頼んだときがあってさ。焼きうどんを楽しみにしてたのに、固いあの麵が出て来ちゃって後悔したことがあったわ」
マリアのようなミスをした人は日本国内でも多いだろう。
「ちゃんぽんは美味いんだが、皿うどんはあんなに固くなくてもいいと思うな」
イエスも同じ間違いを犯したことがあった。
「angels on horseback って料理があってさ。牡蠣をベーコンに包んだものなんだけど、普通はトーストの上にのせてバターで揚げたパン粉をふりかけるんだ。でも、今回は焼きうどんの上にのせてみたよ」
「あら! 美味しいじゃない!」
今回はバターを使用していない。塩と醤油ベースの味付けである。
「おい、メシヤ! また新メニューが増えたな!」
イエスもご満悦である。
「ありがとう! でも牡蠣だからエリとレマには出せないんだよね」
メシヤは商売柄、常連さんの苦手料理をよく把握している。
「エリちゃんたち可哀想ね。でも普通に牛の細切れでもよく合いそうだわ」
「うん、通常の焼きうどんはそれでいこうと思ってるよ」
夏は焼きそば、涼しくなってくると焼きうどんがよくマッチする。
三重県では、亀山味噌焼きうどん、伊勢醤油焼きうどんも名物である。