第161話 彼女はいつもミルクティ
文字数 838文字
駅のそばの喫茶店で、新しいシャンプーとリンスの話題に興じているマリアたち。しだいに旅行の計画に話は転じていった。
「もうあと数日でお正月ね~」
メシヤたちはイエスの家で新年会をしたあと、北伊勢大神宮に参拝する予定だ。それからの旅程を練っている。
「雪が心配だね」
雪を見るとはしゃぐくせに、運転となるとみんなの身を案じるメシヤ。
「先日大雪が降ったばかりですわ」
メシヤが風邪をひくなんて明日は雪が降るわね、とマリアがつぶやいたまさにその日であった。
「寒いのは嫌だけド、冬は美味しいものがいっぱいだネ!」
旅行の楽しみはなんと言ってもグルメである。
「もっと西の方に行くのはどうだろうな」
この世界では高校生が自動車免許を取得できるので、活動エリアが広い。
「京都とかね」
裁紅谷姉妹がマリアの意見に賛成した。イスラエルと京都は切っても切れない関係である。
「マリアさま、ミルクティがお好きなのですね」
マリアはコーヒーより紅茶党だ。
「うん、ケーキにも合うわよね。ただ、紅茶に自分でミルクを入れるんじゃなくて、最初からミルクを入れてきてもらいたいかな」
細かいようだが、仕上がりの味は大きく異なる。ミルクティとロイヤルミルクティの違いである。
「美味しいよネ、ロイヤルミルクティ!」
しかし、エリが飲んでいたのはアイリッシュクリームオレであった。
「そうそう、コンビニでもミルクティ売ってるし人気だけどさ、無糖のミルクティって無いよね。健康志向の人とか、ミルクティは好きだけど砂糖が多すぎるからって敬遠してる人は多いんじゃないかな」
無糖コーヒーのミルク入りならば既に発売されている。
「あら、それいいじゃない! 私もリピートしそうだわ」
コンビニ商品の移り変わりは目まぐるしいが、こうした一般客の声を取り入れることもあるのだろう。
「デーブさんに相談しようカ?」
エリが意外なパイプの繋がりを披露した。
「でもたぶん冷やかされるからやめとこう」
メシヤはデーブ氏に対抗意識を燃やしているようだ。
「もうあと数日でお正月ね~」
メシヤたちはイエスの家で新年会をしたあと、北伊勢大神宮に参拝する予定だ。それからの旅程を練っている。
「雪が心配だね」
雪を見るとはしゃぐくせに、運転となるとみんなの身を案じるメシヤ。
「先日大雪が降ったばかりですわ」
メシヤが風邪をひくなんて明日は雪が降るわね、とマリアがつぶやいたまさにその日であった。
「寒いのは嫌だけド、冬は美味しいものがいっぱいだネ!」
旅行の楽しみはなんと言ってもグルメである。
「もっと西の方に行くのはどうだろうな」
この世界では高校生が自動車免許を取得できるので、活動エリアが広い。
「京都とかね」
裁紅谷姉妹がマリアの意見に賛成した。イスラエルと京都は切っても切れない関係である。
「マリアさま、ミルクティがお好きなのですね」
マリアはコーヒーより紅茶党だ。
「うん、ケーキにも合うわよね。ただ、紅茶に自分でミルクを入れるんじゃなくて、最初からミルクを入れてきてもらいたいかな」
細かいようだが、仕上がりの味は大きく異なる。ミルクティとロイヤルミルクティの違いである。
「美味しいよネ、ロイヤルミルクティ!」
しかし、エリが飲んでいたのはアイリッシュクリームオレであった。
「そうそう、コンビニでもミルクティ売ってるし人気だけどさ、無糖のミルクティって無いよね。健康志向の人とか、ミルクティは好きだけど砂糖が多すぎるからって敬遠してる人は多いんじゃないかな」
無糖コーヒーのミルク入りならば既に発売されている。
「あら、それいいじゃない! 私もリピートしそうだわ」
コンビニ商品の移り変わりは目まぐるしいが、こうした一般客の声を取り入れることもあるのだろう。
「デーブさんに相談しようカ?」
エリが意外なパイプの繋がりを披露した。
「でもたぶん冷やかされるからやめとこう」
メシヤはデーブ氏に対抗意識を燃やしているようだ。