2021/3『月影花之丞大逆転』

文字数 1,072文字

 昨年はチケットをもっている日の公演が中止になってしまい、『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』を観に行けなかったので、一昨年の『けむりの軍団』以来の劇団☆新感線です。劇場が池袋の東京建物 Brillia HALL、初めての劇場だし、駅直結じゃないし、池袋でもなじみのない方角だし、なので友人に行き方を詳しくLINEで送ってもらい、スマホ片手に目指しました。駅周辺ではGoogle Mapsだと必ず迷う方向音痴。新しい劇場できれいですが、副都心線からだとやはり遠いですね。
 収容率50%だったので、視界が遮られることもなくとても見やすいです。隣が空いていると、シートもゆったりと感じます。でも、何だろう、歌舞伎座では二階だったのであまり感じなかったのですが、広々とした一階席でこのスカスカ感はとても寂しいですね、仕方がないですけれど。

 いきなり劇中劇から始まるこのお芝居、次々と展開するとんでもパロディな劇中劇と本編がからみあって、速いテンポで進みます。殺し屋だの、インターポールだの、保険の外交員だの、元アイドル女優だの、とんでもない組み合わせの劇団員を束ねるのが座長の月影花之丞。木野花さんがものすごいパワーで、このはちゃめちゃな座長を演じています。舞台で木野花さんを観るのが初めてだったので、圧倒されつつ、感動していました。古田新太さんと阿部サダオさんは、歌って走り回って笑わせての大活躍だし、劇団員の方たちもパワフルに歌って踊って、年齢が高いほどパワーがあったのではないでしょうか。圧のあるベテランの方たちと一緒だと、若い二人は、まだまだ線が細いですね。劇中劇のミュージカルでは、古田さんが劇団四季風の歌い方をしたところと、山本カナ子さん、中谷さとみさん、保坂エマさんと西野七瀬さんのアイドルグループが個人的に好きでした。

 笑い声も押さえつつの観劇なので、盛り上げるためのペンライトなるグッズがありました。購入して臨んだのですが、劇中の歌にペンライトを使うのはなかなかタイミングが難しく、残念でした。始まる前に使い方に慣れておけばよかったです。WOWOWで放送があるそうなので、TVの前で振ろうかな。今回も、帰宅後にパンフレットを見ながら、思い出し爆笑を思いっきりしました。

 WOWOWでの放送は、8/21(土)午後2:00です。

■作
中島かずき
■演出
いのうえひでのり
■出演
古田新太 阿部サダヲ/浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁/木野花

劇場:東京建物 Brillia HALL




 
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