2022/3 音楽劇『夜来光(イエライシャン)ラプソディ』

文字数 751文字

 前年はまったTVドラマに出演していた松下洸平さん出演の舞台、ということで、一緒にはまった友人と出かけました。松下さんは昔ミュージカルの舞台を観たことがあって、音楽劇なら歌うよね、とそちらも楽しみにしていました。
 上海で、第二次世界大戦末期に行われた日中合同コンサート、それを巡る話が作曲家の服部良一(松下洸平)、黎錦光(白洲迅)と、歌手の李香蘭(木下晴香)を中心に展開し、ハイライトはコンサートのシーンという冒頭から最後まで、生バンドを入れた音楽がたっぷり聴けるお芝居でした。
 劇場はシアターコクーン。せっかくの生バンドの音なのに、音量が最高潮になるとスピーカーからひび割れたように聞こえてきたのがショックでした。近々改修工事が行われる予定とのことなので、ぜひ音響の改善をお願いしたいと思いました。

 複雑な状況設定、多様な登場人物も、三人の友情を中心にすることでストーリーはわかりやすくなっていました。若くてまっすぐな三人に対して、最初にコンサートを企画する関東軍少尉の山家(山内圭哉)と立ちはだかる憲兵の長谷部(山西惇)の二人の役が戦争と人間性の葛藤を表現していたと思います。そして、何と言っても、推しの一人でもある山内圭哉さんが、私の観た山内さんの舞台での役柄の中では一番カッコ良くて大満足。懐が深くて、謎めいていて、ユーモアと色気と哀愁のある大人の男。歌も上手い。素敵でした。

 
作 :入江おろば
演出:河原雅彦
音楽:本間昭光

出演者:松下洸平 白洲 迅 木下晴香 壮 一帆 上山竜治 夢咲ねね 仙名彩世 
    前田悟 森下じんせい 川原田樹 神谷直樹 吉岡麻由子 遠藤令 松崎莉沙 
    岩橋大 長南洸生 村上貴亮 木村風太 川崎愛香里 川原琴響
    山内圭哉 山西 惇

劇場:シアターコクーン
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