2022/4『広島ジャンゴ』

文字数 790文字

 ポスターの天海祐希さんがかっこよかったので写真を載せたかったのですが、シアターコクーンの劇場前にあるポスターは、照明の位置のせいか光ってしまいちゃんと撮れず、残念です。この舞台は先行抽選に二回落ちて(コロナ禍ではじめてです)、諦めかけていたのですが、友人のおかげで観ることができました。

 広島の牡蛎の加工工場から始まり、いつのまにか架空の西部劇に出てきそうな町ヒロシマに舞台が移り、登場人物も名前を変え設定を変え、でもキャラは被る形で登場します。天海祐希さんは広島では新入りのパートタイマーでシングルマザー、ヒロシマでは子連れの孤高のガンマン。鈴木亮平は広島では気弱な工場のシフト担当でヒロシマではガンマン親子のなんと馬です。「孤狼の血 LEVEL2」と同じ人には見えません。横暴でわがままな工場長は中村トオルさん。ヒロシマでは強欲で冷酷な市長です。

 どうして舞台が広島とヒロシマを行き来しているのか、説明のないまま物語は進み、ついにヒロシマで西部劇らしいクライマックスを迎えます。どちらの町でも、正しさと生きやすさの間で揺れる人間たちの姿が描かれ(ヒロシマの方がわかりやすい対比ですが)、せつない物語が語られます。元々、広島の演劇ワークショップで作られた戯曲ということで、とても繊細なストーリーですが、豪華キャストもあって、エンタメイト性も高い作品でした。

 感想を書くのが遅すぎて、WOWOWでの放映が終わってしまいましたが、再放送、あると思います。

 
作・演出:蓬莱竜太

出演:  天海祐希、鈴木亮平
     野村周平、中村ゆり、土居志央梨、芋生 悠、北 香那
     辰巳智秋、本折最強さとし、江原パジャマ、川面千晶、エリザベス・マリー、小野寺
     ずる、筑波竜一、木山廉彬、林 大貴
     宮下今日子、池津祥子、藤井 隆
     仲村トオル 

劇場:  シアターコクーン
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