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　五年生になったオレたちは、高学年という自覚をもって学校生活を送っていた。

　なんていうことはなく、相も変わらずバカなことばかりをしていた。

　山の遭難のことも、最近は誰もいわなくなった。

　影の番長だったリュウ君が卒業したことで、ゴンタが代わりに番長になった。

　ゴンタは番長になったことで、さらにえらそうにふるまった。

　番長といっても、おそらく自分から番長に名乗りを上げ、子分たちに番長と呼ばせているのだろう。

　オレたちはゴンタたち不良とケンカするほど強くないし、ケンカして勝ちたいとも思わないから、ゴンタたちをムシしていた。

　コウミンカンあと地も、今ではブラックシャドウズ専用のグラウンドになっていた。

　ゴンタたちもどろんこジャイアンツ以外に対戦するチームがないので、ただダラダラと遊びのような練習をたまにしているだけだ。