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文字数 320文字

「まあ、UFOが見れんかっても、おんちゃんちの大きい天体望遠鏡で星ながめるのも、ロマンチックでええやんか……、ねえ、一緒にいこうよ、ケイコちゃんも喜ぶけん」

 ユウコからしつこく誘われて、とうとう飲んベヤスの家にいくことにした。

 親には、友達のところへ勉強にいくといって出てきた。

 普通なら、夜の外出は許してもらえないのだが、勉強にいくといったら、まんまとだますことができる。

「あんまりおそうならんうちに帰ってきたよ」

 と母親がいう。

 飲んべヤスの家は、学校の近くの高台にある。

 それはゴテンと町民から呼ばれている、大きな家だ。

 ゴテンの敷地は学校のグラウンドくらいあり、その敷地の真ん中に、外国の映画に出てくるようなモダンな家が建っている。


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