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文字数 507文字

 町内には、小学校が全部で五校ある。オレたちの小学校は児童数が百八十人あまりだが、ほかは児童数が五十人にも満たない学校ばかりだ。

 オレたちの学校以外は、一チームを編成するのがやっとで、しかも少々遅い奴でもメンバーに入れなければ人数がそろわないため、駅伝をするより相撲を取ったほうがよいようなデブまで参加する。

 そんなわけだから、他校のチームには負けるわけがない。最大のライバルは、オレたちの学校の六年生のチームなのだ。

 六年生も同じグラウンドで練習しているから、オレは走りながら、六年生のメンバーの走りをチェックしていた。

 ケンゴとアキラはオレやタッチンと同じくらいだが。ヨッチャンはたいしたことがない。ヨッチャンは練習もふざけて真面目にしないのだ。

 ミチコはユウコやガチャコと同じくらいだが、タカコはそれより早い。

 問題はコウタロウだが、コウタロウは調子のいいときは、オレやタッチンくらいには走るのだが、調子が悪いときは、女子並みにしか走れない。

 で、総合力でいえば、いい勝負になる気がする。オレやタッチンは、三万がかかっているから、ミニマラソンのときより速く走れる気がするし、結果は走ってみなければわからない。
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