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文字数 345文字

 オレとガチャコは、すぐに話すことがなくなり、黙って石を投げていた。

 ユウコとコウタロウが砂浜に下りてきて、

「あんたら、こんなところでこっそりなにしよったが?」

 と冷やかすようにいった。

「別に、なんちゃあ、ただ石投げよっただけよや」

 とオレが腹を立てたようにいう。

「ねえ、もうぼちぼち帰ろうよ」

 コウタロウと十分話して満足したらしく、ユウコがそういった。

「今度、お父さんにゆうて、アカオニ島へボートで連れて行ってもらわんか? 島にぼくんちの別荘があるけん、そこでバーベキューしようぜ」

 またコウタロウが得意になっていう。

「うわー、それって楽しそう、ワタシいきたーい!」

 ユウコが調子を合わせて、嬉しそうにそういった。

 オレは内心、もうコウタロウと何かを一緒にするのはごめんだと、思っていた。
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