第43話:フンシャル花祭りと日本への帰国

文字数 1,730文字

 翌4月25日、朝7時半のリスボン発、マディラ・フンシャル行きの飛行機の搭乗手続きをして、飛び立った。9時過ぎにマディラ島の上空にさしかかり下を見ると細長い舗装泥の様なものが見え、まさか、あれが空港と思ったが、その通りで、かたずをのんで着陸を見守った。パイロットが上手に空港に着陸させた時は、みな同じ気持ちだったのか盛大な拍手と歓声が巻き起こりパイロットがサンキューと答えた。

 空港着陸後、フンシャル行きのバスに乗り込んで、10時過ぎに、フンシャルの町に到着して、ラブラローデス市場に行って、リンゴ、オレンジ、バナナと飲み物を購入。その後、魚屋では、豪快に大きなマグロを解体していた。その横には、黒くて長くて、鋭い目と歯を持つ、グロテスクな黒太刀魚が数多く並んでいた。その後、花屋で、とてもゴージャスな花を見つけた。

 それは、ストレチア「極楽鳥花」という世界で一番美しいと言われている花だと教えられた。それを1つ買って、ホテルの部屋に飾ることにした。いくらと聞くと、いきなり100ユーロと言われ、それ何でも高過ぎると、仲間が言うの店の主人は困った顔して、下げられないから、2つ、ピンクとオレンジ色のきれいな花を付けるから勘弁してくれと言うので、しかたなく購入した。

 市場から10分足らずで、予約したホテルに到着して、一休みした。ホテルのオーナーが、今日は、フンシャル花祭りの前夜祭が開かれると言われ、本番は、明日4月26日から2日間だと話していた。ホテルは、我々の仲間全員で占有していたので、他の客はいないと、ホテルのオーナーに聞かされた。観光客が多いから、9時前には、見物しやすい場所を確保してないと、立見になるぞと言われた。

 そして、シャワーをあびて、会場を下見に、数人でかけた。行って見ると、大きな道が一つあり、その沿道しか見ることができず、観光会社では、5段の階段状の観客席を用意しているところが数カ所見られ、観客の多さを感じさせられた。そして、子供のパレードなどの見て、16時過ぎには、ホテルに戻って、夕食をとって、22時には床についた。

 翌朝8時過ぎに甘太を含め10人男性が場所取りのために出かけてパレード開始の10時を待った。10時前には全員がそろって10時にパレードが開始、最初に子供と大人の美人さん達のパレードから始まり、パレードカーに満載されたきれいな花たちと男子1対美人女性3人位の比率の人たちが観客に手を振って、愛想を振りまいた。中にはいっぱいの花と可愛い女の子だけの集団のパレードカーも出ていた。

 美人さんは、花をあしらった素敵なドレスや頭や帽子にを花を付け笑顔を大勢の観客に送った。そのうちに地元の民族衣装を着た美人さんの集団が、踊りながらやってきた。女性達のスカートは、青、赤、ピンク、オレンジととにかくカラフルで、個性的な笑顔で、あでやかだった。翌日4月27日、8時過ぎに場所取りに行き、昼にホテルに戻り、バスでマディラ空港13時に着いた。

 その後14時過ぎのリスボン行きの飛行機に乗り込み離陸して16時前にリスボンに到着。その後、以前泊まったリスボンのホテルに到着。その晩、早めに寝た。翌4月28日は、荷物の点検とを済ませて、フロントに置いてもらい、10時から散策に出かけて、11時過ぎに川沿いのレストランで昼食をとった。その後、ホテルに荷物を取りの戻り、別れのあいさつと、お礼を言うと、また、来て下さいと言われた。

 そして、空港へタクシーに分乗して向かった。帰りは経由地のフランクフルトへ飛び、そこで70分待ちの成田空港行きの飛行機に乗り換え、合計16時間近い、フライトだった。運良く、フランクフルトの乗換もスムーズにできた。乗り換えた、日本航空の機内では映画を見たり、寝たり、食事をしたりして4月29日15時に予定通り到着した。

 その後、甘太夫妻と茂田さんと彼女の4人は高速バスで横浜みなとみらいへ帰った。残りのグループのメンバー達は成田からスカイライナー上野へ、JRで新宿へ、新宿から京王特急で橋本に17時過ぎに到着しスペイン・ポルトガル長期旅行を無事終えることができた。それぞれ、あいさつして、各自の家に帰っていった。
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