第41話:ポルト観光

文字数 1,395文字

 翌朝4月23日、ボルサ宮は、最近まで証券取引所として使われており、ポルトの過去の繁栄を今に伝える建物。一番の見どころは、スペインのアルハンブラ宮殿を参考につくられたと言うアラブの間。アラビアンスタイルの装飾は見事の一言に尽きる。ただし、内部の見学はガイドツアーのみ。続いてポルト大聖堂は徒歩10分足らずで着いた。ここは、12世紀に創建された市内で最も古い建造物。

 何世紀にもわたり改築が行われており、様々な様式が混ざり合っている。そして、教会部分は無料ですが、修道院・博物館「アズレージョの回廊」は有料。右に立つのは「ヴィマラ・ペレス伯爵の像。左は、大聖堂の側面にあるバロック様式のロッジア。ここは「クレリゴス教会」で有名なイタリア人建築家「ニコラウ・ナッツオーニ」によって1736年に追加された。大聖堂の中で1番年代を感じる。

 大聖堂の前へ回って、少し下ってると、右の方に大聖堂前の広場がある。広場にはペロリーニョ。ペロリーニョとは、名前の可愛らしさとは裏腹に、罪人を吊るすために使用されたもの。聖堂は高台にあるので、広場からはポルトの街並みが一望できる。ポルト大聖堂、礼拝する所は、とても高く、幅が狭い感じがした。また、大聖堂は、ラテン十字の形。右側の翼廊。

 中央のバロック様式のチャペルは、聖ペテロに捧げられた。その他に主祭壇と聖職者席がある。クロッシング「十字形教会堂の4つの腕が交差する部分」の天井。主祭壇側から振り返ると、ゴシック様式のバラ窓が遠くに見えた。派手さはないですが、可愛らしい花の形。ゴシック様式の回廊は、アズレージョのタイルがたくさんあり、ここからは有料部分。

 1729年と1732年の間に「ヴァレンティン・デ・アルメイダ」によって「聖母マリアの一生」やオウィディウスの「変身物語」の様子が描かれています。ナソ二の階段、回廊横にある、1736年に完成の階段は、ポルトガルで活躍したイタリア人建築家「ニコラウ・ナッツオーニ」に因んだ名前。ここを上がり回廊の2階へと向う。

 この鐘は、1697年に大聖堂の南の塔に置かれ、夜間外出禁止令を伝えるために使われた。回廊2階は中央に、ゴシック様式の回廊1階部分を見下ろせる。2面は、アズレージョに覆われている。聖堂参事会会議所の格天井は必見。そして格子天井には1737年に制作された「ジョヴァンニ・バッティスタ・パチーニ」の作品。道徳的寓話の絵がはめ込まれている。

 「聖堂参事会会議所」から内部の階段を使用して1階の回廊沿いに出ることができる。階段の壁には、ここにもアズレージョがある。全体を通して、素晴らしい装飾と彫刻、絵画にあふれていてじっくり見て歩き時間がかかった。この後、近くのカフェで、昼食をとり一休みした。次が、クレリゴス教会の塔。クレリゴス教会は、イタリア人建築家ニコラウ・ナソーニによって18世紀に建てられたバロック様式の教会。

 併設の高さ76メートルのクレリゴスの塔は、ポルト随一の高さを誇るポルトのシンボル。正面のファサードは、17世紀初頭のローマ建築を元にしたバロックのモチーフで彩られてる。最初に教会内部を見ると、重厚な外観とは対照的に甘やかな色使いが美しいクレリゴス教会の内部。淡いピンク色が印象的な内壁や天井を、黄金の装飾や精巧な彫刻の数々が彩り、ため息をつきたくなるほど優美な空間になっている。
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