第40話:リスボン観光とポルトへ移動

文字数 1,296文字

 ジェロニモス修道院の外観で必見なのが南門。スペイン人建築家のジョアン・デカスティーリョが制作した聖母マリア像を中心に24の聖人や高位聖職者の像が並ぶ。海洋大国ポルトガルの誇りを見せつけるかの様な彫刻は圧巻。1584年にジェロニモス修道院を訪れた天正遣欧少年使節団も、この南門の壮麗さに驚嘆したのだとか。ジェロニモス修道院最大の見どころともいえるのが中庭を取り囲む2階建ての回廊。

 1階は数多くのマヌエル様式建築を生み出したフランス人建築家ボイタック、2階は彼の死後を引き継いだジョアン・デ・カシュティーリョによって設計されました。光の加減や見る角度によって、ベージュや白、グレーなど異なる色合いを見せる回廊部分。光と影が生み出すさまざまな表情が、どこかとらえどころのない神秘的な雰囲気を生んでいます。柱やアーチを覆いつくす精緻な彫刻にも注目。

 これらの彫刻はイスラム建築のアラベスクの影響を受けています。回廊の2階部分は、修道院に付属するサンタ・マリア教会の2階へとつながっています。複雑なシルエットを描く天井と、細やかな彫刻で覆われた柱の数々が幻想的。サンタマリア教会の1階へは、西門から入場します。ゴシック建築らしい重厚感と荘厳さのみならず、どこか近未来を思わせる独特の雰囲気も併せ持っています。

 高い天井をもつ壮大な空間には、すべてを包み込む優しさと、力強さを感じずにはいられません。教会の内部には、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマと、その偉業を抒情詩としてたたえたポルトガルを代表する詩人、ルイス・デ・カモンイスの石棺が安置されています。17時に約束通りタクシーの運転手が来てくれ、10分でホテルへ帰り、近くで夕食をとり、シャワーを浴びて、早めに床についた。

 翌朝、ポルトガルだ2の都市ポルトへ、列車で行くようにチケットを購入済。翌朝4月22日、7時にホテルを出て、リスボン駅に着いて、8時発のポルト行きの列車に乗り込んだ。簡単な飲食物はリスボン駅の店で購入し、田園風景を眺めながら、ウトウトして仮眠して3時間ほどで、ポルトに到着した。その後、ポルト駅近くのカフェで昼食をとった。その後、ドゥエロ川近くの角に入り、ホテルにチェックイン。

 一休みして14時頃出かけた。まずドンルイス橋が、近いと教えられ出かけた。カフェの並ぶ船着き場を過ぎて少し行くと小さなケーブルカーがあり乗って数分で橋の上部へ10分足らずでドンルイス1世橋の2階部分へ着きく。橋の真ん中に2車線の電車が走っていて、その両端が歩道。そのまま橋を渡り、セラ・ド・ピラール教会にの屋上に上がって町を眺める景色は、晴れていて最高だった。

 隣の修道院は、現在も使っているので見学できないと聞かされたが、その広大な敷地には驚かされた。その後、来た道を帰り、ドンルイス1世橋の下に着くと16時過ぎていて、部屋に戻りシャワーを浴びて、ホテル近くのレストランで夕食をとって床についた。その晩、明日の観光ルートをホテルの人と打ち合わせ、ボルサ宮、ポルト大聖堂、グレリコス塔、サン・フランシスコ教会を回ってくれば良いと教えられた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み