第37話:フラメンコ鑑賞

文字数 1,288文字

 その後19時にタクシでーでフラメンコ劇場ダブラオ「コラール・デ・ラ・モレリア」に15分で到着した。チケット話見せると、4人の席に案内してくれ、全て英語で店員さんが話してくれ、食事は1時間くらいで20時半頃に終了してもらい、フラメンコ・ショーは21時から22時までと言った。20時頃、そのウエイトレスが来て、あなた達は外国人だからフラメンコの簡単な説明をすると言った。

 そして、フラメンコとはスペインのアンダルシア地方で生まれた文化。もともとはインドからやって来たロマたちの踊りをアラブやスペインの音楽と融合・発展させた民俗芸能です。基本的には歌とギター、踊りの3つの要素で構成されますが、ほかにも打楽器のカホンや手拍子、掛け声、靴音などさまざまな音やリズムが加わり、独特の雰囲気を作り上げている。

 フラメンコは人々の生活に結びついて生まれたもので、歌われるテーマは生活の中の喜びや悲しみ、笑いなどさまざま。いくつか、代表的なものをご紹介する。
「まずソレア、フラメンコの母とも呼ばれる代表的な曲種。孤独を歌う曲で曲調は物悲しく重たい」
「アレグリアス、ソレアと並ぶ代表的な曲種の1つ。喜びを表現した曲で、曲調は明るくにぎやか」

「ブレリア、お祭り騒ぎのように明るくはつらつとした曲調で、ショーの最後に歌われる事も多い」
「シギーリージャ、ロマの苦悩や怒りを表現したと言われており重厚で深みのある曲調が特徴的」。
「マルティネーテ『ロマの主な仕事であった鍛冶屋で生まれた作業歌、一般的にギターの演奏はなく、手拍子のみで歌われ』」 以上の様に、丁寧に説明してくれた。

 最後に、やってはいけないことは、上演中の写真撮影、観客が手拍子をする事、ショーの最中はできるだけ席を立たない。以上です、フラメンコを楽しんでいって下さいと言って去って行った。いよいよステージでのショーがスタート。店内の照明が落とされ、ステージにはカホンとギターを奏でる男性が登場し、続いて若手ダンサー、ベテランダンサーと続く。

 歌と手拍子、ギター、踊り……と、しだいに厚みと深さを帯びていく舞台に、フラメンコや楽器の知識がなくてもどんどん引き込まれていく。舞台が最高潮に達すると、観客から「オーレ!」の声がかかることも。ちなみに、写真撮影が許可されているのは、ステージが始まってから5分間のみ。あとはカメラをしまって舞台に集中。気になるドレスコードはないが、ちょっとお洒落をするぐらいが良い。

 フラメンコを聴いていると国籍や文化の違いを越えて魂を揺さぶるフラメンコ。鳥肌が立つほどの素晴らしい。公演終了後、フラメンコの説明してくれたウィトレスを呼んで芝山伸吾が、チップを渡した。すると彼女の、エクゾチックな顔に笑顔に変わり、むしゃぶりつきたいほど美しく見えた。

 多分、アルコールとフラメンコを見て興奮したのであろうが、若返った気がして爽快だった。その後、4人でタクシーに乗り、ホテルに帰って、酒を飲みながら、今日のショーの話をした。明日は、プラド美術館を1日かけて回ると話し、早起きするように、みんなに伝えて床についた。
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