第36話:マドリード市内観光とフラメンコ

文字数 1,675文字

 翌、4月19日、早朝5時に起きてタクシーでクラナダ空港へ入り搭乗手続きをした。マドリード行きの飛行機に乗って約1時間でマドリードに到着。空港で朝食をとり早めにホテルにチェックインし一休み。10時からマドリード市内観光に出た。まずスペイン広場に向かった。スペイン広場の中心には、ドン・キホーテの作者であるセルバンテスの没後300年を記念して建てられた白い大きなモニュメントがある。

 モニュメントの後ろにスペインビル、左側にはマドリードタワービルがあった。モニュメントの中央には、ドン・キホーテの作者ミゲル・デ・セルバンテスの彫像。セルバンテス像の真下には、馬のロシナンテにまたがっているドン・キホーテ、ロバにまたがっている従者のサンチョ・パンサの銅像。ドン・キホーテとサンチョ・パンサ像の両隣には、村娘アルドンサとドルシネア姫の彫像が立っている。

 オリーブの実が入ったざるを手にしているのがアルドンサ。次の目的地であるマドリード王宮へは、歩いて5分ほどで到着。スペイン広場内には、マドリード王宮の方向を示す看板が立ってる。スペイン広場方面から歩いていくと一番最初にサバティーニ庭園が見えてくる。マドリード王宮は北側をサバティーニ庭園、東側をオリエンテ広場と王立劇場、南側をアルメリア広場とアルムデナ大聖堂に囲まれた巨大な宮殿。

 マドリード王宮は、1738年にフェリペ5世の命にで建てられた。フェリペ5世はフランスのベルサイユ宮殿で育ったためイタリアやフランス風の王宮建設を命じた。1931年にアルフォンソ13世が国外亡命するまで歴代の王家が暮らしていた由緒ある宮殿。現在の国王であるフェリペ6世一家は郊外のサルスエラ宮殿で暮らしてる。オリエンテ広場の中央にはフェリペ4世の騎馬像が立っている。

 政治力はないが美術に精通した人物でベラスケスやルーベンスを宮殿画家に迎えて多くの作品を生み出すきっかけとなった。フェリペ4世像の正面にはオペラ公演が行われる王立劇場がある。王宮内には約3400室もの部屋があると言われており一般公開されているのは、極一部の部屋と博物館だけ。公開されていないベラスケスやルーベンス、ゴヤなど有名画家の作品や主階段の天井に描かれたフレスコ画、豪華な調度品など当時の繁栄ぶりがうかがえる贅沢な空間になってる。

 王宮の入口とチケット売り場は、南のアルメリア広場側にあり平日で、それほど混んでいなかった。次にアルムデナ大聖堂へ向かった。マドリード王宮の向かい側に建っている壮麗な建物はカトリック教会のアルムデナ大聖堂。正式名称はサンタ・マリア・ラ・レアル・デ・ラ・アルムデナ大聖堂と言った。そこは2004年に現国王であるフェリペ6世の結婚式が行われた場所。

 100年以上の歳月をかけて建てられ、なんと完成したのは1993年というから驚き。レティーロ公園でも見かけた騎馬警察が大聖堂と王宮周辺をパトロールしてる。続いてサンミゲル市場へ行き夕食をとってホテルに帰ろうと考えた。サン・ミゲル市場はバルなど約30店の飲食店が集まったフードコートのような場所です。ガラス張りの大きな建物で、メインストリートのマヨール通りから一本入ったところにある。

 この日も混雑していた。生ハムやチーズ、海鮮、野菜、果物、フレッシュジュース、チョコレートなど様々なお店があり、その場で立ち食い・立ち飲みができ、観光ついでに食べ飲みするにはぴったりだが少し高い。ホテルで教えられたチュロスの有名店であるチョコラテリア・サン・ヒネスを探し、見つけ、入ると一番人気のメニューはチュロス6本とホットチョコレートのセット日本円で600円と安い。

 揚げてあるのでボリュームがあると思い2人で1人前を注文に珈琲だけを追加したが、これで日本人の胃袋には十分だった。ホテルに帰る途中、サン・ミゲル市場のすぐ隣には、石畳の美しいマヨール広場がある。広場には9つのアーチがあり中でも有名なのが南西にあるクチリェロスのアーチ。ここらで疲れたのでホテルに戻った。ホテルに戻り一休みした。
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