第47話:株投資再開

文字数 1,474文字

 2011年、日本株は低迷を続けて上がる気配がなかった。しかし、茂田は下げから反転上昇する時が、買いのチャンスと発言した。そこで茂田の甘太で5月ゴールデンウイークあけ、直接、会って注目株を絞る話合いをして、ユニクロ株、NEC、ソニー、パナソニック、オリックス、トヨタ、日東電工の7銘柄を見て行く事にした。

 そして、最初の優良株で下げの大きかったのが、ユニクロ株で2011年3月17日木曜日に、茂田から早朝の電話でユニクロ株が9480円の気配値を出してると連絡が入り成り行きで5000株ずつ買いを入れようと言われ了解して、茂田、茂田グループ、甘太で5000株ずつ、合計15000株を14220万円で買った。2011年8月に15000円を超え、2012年12月に20000円を超えた。

 2013年に入ると上昇に加速度がつき、3月には30000万円を越えた。2013年5月23日、早朝、茂田さんからの電話で、気配値が42000円で出ているので成行売りだそう言われ、指示通り成行売りで、全株42000円で売れ、税引き後利益52270万円となった。この利益が出て、茂田の貸した金が全額戻って来た。そして、茂田と、甘太と茂田グループの連名で1億円を東日本大震災に寄付した。

 もちろん、甘太も茂田に借りていた金を返すと言ったが、とっとけと茂田先輩が言った。そして、2013年の夏も暑く、熱中症に気をつけて、茂田さん達も甘太夫妻もエアコンの下で生活をして、涼しい秋を待っていた。そして、9月になってが30度を超える日が多く、10月になっても30度を超える日があった。まさに異常気象だった。

 11月になり、朝晩涼しくなり、11月26日、箱根の有名温泉ホテルに茂田グループの38人が集まって、盛大に、一足早い忘年会を催した。昼に、続々とメンバーが来て、13時には全員そろって、ホテルにチェックインした。そして、露天風呂や、その他多くの風呂に入って、ゆっくりした。17時からホテルの大広間を借り切って、忘年会を開いた。

 やがて17時になり、茂田さんが、今回、ユニクロ株を売買して成功して、東日本大震災の時の家の建て替え、借家の借り換えの金もできて、本当に良かったと言った。そして、全員で乾杯した。その後、茂田さんが、私も今年65才となり、いつ死んでもおかしくない年になったので、会長を青山寛太にゆずろうと思うと言った。この発言は、誰も聞いていなかったので、どよめきが起きた。

 そして茂田先輩が、甘太に後は頼むとあっさりいうので驚いた顔で甘太がマイクを持った。そして、私には、荷は重くて、できるかどうかわからないので茂田先輩に聞きながら、やっていきたいと思いますと言うしかなかった。するとフロアーから宜しくおねがしますと声がかかった。そして甘太がマイクで、これからも宜しくお願いしますと言って、茂田先輩が、乾杯の音頭をとれというので乾杯と大きな声で言った。

 終わると、大きな拍手が巻き起こった。そして、無礼講の飲み会となって、茂田と甘太の所に、ビルを次に来るグループのメンバーが、入れ替わり立ち替わりやってきて、スペイン、ポルトガルの旅行の話や今年のユニクロ株の売買の話で盛り上がった。そして甘太も、すっかりで上がってしまった。

 そして21時に忘年会がお開きとなって、各自、ホテルのカラオケに行ったり、2次会を開いたりして遅くまで楽しんだが、甘太は、奥さんと部屋に帰り、直ぐ寝てしまった。そして、翌日、茂田グループの仲間38人が、茂田と甘太に、あいさつして、帰って行った。
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