第34話:アルハンブラ宮殿見学4

文字数 1,404文字

 アルハンブラ宮殿ナスル朝の夏の別荘「離宮・ヘネラリフェ」は、豊かな緑と水、美しい花々に囲まれた、素朴な癒しの場所。中でも一番の見所は、スペイン・イスラム様式が良く残っている「アセキアの中庭」。一見素朴な東屋風に見える建物「北側」も柱のアーチや壁面は超細密彫刻が施され圧巻。イスラム芸術の高い美意識とその精緻な美しさに目を見張ります。

 他には、王妃と騎士が秘密の逢瀬を重ねたと言われる「スルタナの中庭」、手摺に水が流れる「水の階段」、最も高い場所にある展望台も見所。入口手前の野外劇場は、毎年6月下旬から行われるグラナダ国際舞踊音楽祭の会場にもなっているヘネラリフェをしっかり見学したい方は、所要時間、最低1時間は見ておきたい。お勧めの時期は、花々が美しい春から夏。

 ヘネラリフェはチケットチェックのある建物は一番奥に位置していてメインエントランス側から 庭園を行って戻ってくるようなかたち。こちらもナスル宮殿と同じく一方通行で、逆走はできないようになってる。ヘネラリフェはチケットチェックのある建物は一番奥に位置していて、メインエントランス側から 庭園を行って戻ってくるようなかたち。ここは花が咲く春ベストシーズンと言われているようだ。

 11月も赤、黄、茶色に木々が紅葉して美しい。こちらは結構のんびり歩いたけど1時間はかからない。旧市街、メインエントランスから入場する場合はここからのスタートになると思います。オーディオガイドでは旧市街と呼ばれていたのですが、当時アルハンブラ宮殿に仕えていた人々が住んでいた住居の遺跡のような感じ。そこを通り過ぎるとお土産やさんなどが並ぶ通りがあり右手には教会が見えてくる。

このサンタマリア教会は無料で入れる。教会の隣にはナスル宮殿の後に通ったパルタル庭園が広がっており、教会の前にある階段をおりた先に庭園への入口でチケットチェックがある。オーディオガイドの返却が借りた場所・カルロス5世宮殿の入口だったので、先にアルカサバの方に行こうと思ったのですが、ものすごい行列なので、順当にカルロス5世宮殿を先に見ることにした。

 この建物は外から見ると四角いのに中に入ると、丸く吹き抜けになっていて室内は1階が博物館、2階は絵画などの展示を行なっていた。どちらもチケットチェックはなく無料で入れた。2階はさらっと流し見て、1階部分は所要時間15分のオーディオガイドを聞きながら見学した。カルロス5世宮殿を見終わって、残すはアルカサバのみというところで雨が降ってきた。

 ここの見学はほとんど屋外のため傘をさしながら足早に見学。このアルカサバはもともと軍事要塞として使われていた場所で、見張りの塔からは壮大な景色が見渡せそう。晴れていればね、と言うわけでアルカサバも所要時間15分ほどで見終え、カルロス5世宮殿に戻ってオーディオガイドを返却しアルハンブラ宮殿の観光を終了。アルカサバとベルメハスの塔はアルハンブラの中で最も古い場所とされている。

 アルカサバが建設される前、又グラナダにイスラム教徒たちが来る前にはこの場所に様々な建築物があったと考えられている。グラナダのアルカサバの存在を知ることができる最初の手がかりは9世紀にあると推定されており、アラブ人とイスラム教に改宗したキリスト教徒たち「ムラディ」との争いの間に、サワル・ベン・ハムドゥンによって建設されたと言われている。
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