第23話:みなとみらいマンション購入の話

文字数 1,350文字

 物件はウエストが4軒、イーストが4軒、サウスが4軒で、ズバリ言うと、イーストの25階の1.2億円の3DK90平米と、25階の2LDK85平米の1億円の物件が,お奨めですと言った。それを聞いた茂田が、両方で即金払いで2億円で落とせるかと聞くと、わかりませんが可能性は高いと思うと言った。その時、中国人投資家が投資目的に買った物件だろと聞くと,佐藤さんがそうだと、うなづいた。

 投資家というものは、失敗したと思うと直ぐに売って損失を最小限にしたい者だと、つぶやいた。そして直ぐに金に換えて、次の投資対象を探す習性があるから、継ぐ使える現金が一番大好きなのさと笑った。甘太が、えー2軒も買うのと不思議そうに聞くと、1軒は、甘太,お前が買えと言った。俺が立てかえても良いから、大丈夫だと言った。それを聞いていた、甘太の奥さんも、あなた、お言葉に甘えたらと言った。

 不動産屋の佐藤さんが、本当に,それで良いのですねと、もう一度、茂田に聞くと、そうだと言った。すると,直ぐに、携帯電話で、電話をかけた。5分後、抑えましたと,興奮気味に佐藤さんが言った。手数料は、私3%、大手不動産屋に3%の6%2億円で1200万円と言った。了解したと茂田が言った。その後、中国の方に連絡して、売却の承諾と支払い方法について交渉があるので、少なくとも今日中には、結論が出ると教えてくれた。

 この話を甘太は、驚いた様に、ぽかんとして聞いていた。そして、昼食を食べて12時半頃に電話が入り、とりあえず売れたと言い、売主の方では、とにかく現金が欲しいと急いでる様だと言ったので、不動産屋に直ぐ送金するから送金先を教えろと言った。食後、直ぐに大手不動産屋の振込先を聞いて、茂田が銀行に行って電信扱いで送金すると10分後、不動産屋の佐藤さんに電話が入り、入金を確認できたと言った。

 その後、2008年9月30日にMMタワーズに来てくれと連絡が入り、不動産屋の佐藤さんが茂田さんと彼女を乗せて、甘太の家に来て、甘太夫妻を乗せて5人で、みなとみらい、MMタワーズ・イーストのマンションに着いて大手不動産会社の担当者に、部屋を案内してもらい、納得して、不動産会社へ行き、売買契約書を交わした。その後、喫茶店で,お茶して、大きな間取りの部屋を甘太、お前が使え、俺たちは2人だけだから2LDKで十分だと言った。

 金は、10回払い2千万円ずつ10年で返せば良いと言った。これを聞いた、甘太の奥さんが、本当に,何から,何まで、ありがとうございますと、ていねいにお礼を言った。すると、俺は、甘太の小さいときから知っていて、苦労している時期も見て来たから,自分の弟のように可愛がってきた。その、甘太が、結婚して3人の親になり、立派な男に育ってくれたのが何よりうれしいと、目頭を熱くした。

 これを聞いていた甘太も、本当に、お世話になりますと頭を下げた。10月11日土曜日に、甘太は、引越屋に引越を頼んだ。その週は、11日から13日まで連休で、長男の寛一、次男の大輔が荷物が搬入される10月12日に、MMタワーズ・イーストのマンションの部屋に来てくれ、荷物の置き場所に,家具や大きい物を移動するのを手伝ってくれ、翌、13日の祭日に、長女の里子一家が見学に来た。
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