第1話:中学卒業し投資家になる

文字数 1,407文字

 父の名は青山茂、俺の名は青山甘太、八王子の郊外、神奈川県の北の果てに住み。父は売れない作家で、娘が八王子の農家の息子と結婚して姉夫婦が相模川近くの高台に宿屋を経営。

 父は1つの作品が以前、バカ売れし、その後その作品の脚本を書いて映画になりヒットして大金が入ったが、その後、書いても書いても売れなくなってしまった。少しずつでも、お金を増やそうと株投資中。

 主人公、甘太は金の計算速くて性格で絶対に損しない様に気迫も持っていて数学が得意だが、それ以外の科目は興味なかった。父、青山茂の様に一山当てたいと考えていた。現在、中学2年で志望校もなく漫然と近くの農家の跡取り息子と遊ぶ毎日。

 1959年が終わりを告げようとしていた。やがて1959年が空けて甘太が高校受験するか決めなければならない。父からは公立高校には入れなければ中卒で良いと言われていて公立高校には入れそうもなく勉強の意欲もない。

 ただ唯一希望の星は昔から仲良くしてくれている中央大学の茂田作蔵先輩だった。彼は昼間、働いて中央大学の夜間部に通っている努力家で経済学部で卒業後はN証券に就職が内定していると話していた。

 茂田先輩が、これからの日本は経済が伸びるから株投資が有望だと断言。そのうちに2月を迎え今後の進路も決めるよう担任の石田肇先生に言われた。ここままだと中学卒業で終わるが良いのかと言われ仕方ないので姉の旅館で働きますと告白。

 そのため、とうとう中卒で社会人に。同じ頃、茂田作蔵先輩は中央大学を卒業しN証券に就職。そんな1960年4月に姉の宿屋で下働き出し月5万円で食事、寝床付きボーナスなし昇給は儲けが増えればという条件で就職。

 しかし宿屋は繁盛せず甘太は相模川の釣りのお供について行ったり鮎を購入し周りの宿屋に卸販売したり漁協に集めた入漁料を支払い手数料で小銭を稼いだ。その他、津久井湖の手こぎボートの手配の仕事しかなく主に土日祭日の労働。

 そのため昇給はのぞめなかった。それでも部屋と風呂と食事が無料で毎月5万円の給料から3万円を積み立てた。すると茂田先輩から久しぶりの電話で彼が証券会社で株投資のお客さんを相手に売買代行業をしてると連絡が入った。

 その語1960年4月10日、日曜、お昼に橋本の「喫茶店・コロラド」で会おうと言ったので出かけた。その時、彼がN証券・八王子支店に勤務して、仕事を始めたがお客さんが少ないと嘆いた。

 そこで甘太も証券口座を開いて売買しないかと誘われた。しかし甘太が俺、賢くないから無理だよと言うと耳元で俺が教えてやるからその通りに売買して儲かけさせるから手数料を少しくれれば良いと言った。

 証券会社に口座を開くには社会人として働いている証明として給料明細をコピーが欲しいと言われた。甘太は茂田先輩の話を了解し4月分の給料明細をコピーして4月26日、茂田作蔵先輩に直接渡した。

 その後、N証券八王子支店に甘太の証券口座を開いた。甘太はお父さんに株投資を始めるから種銭を頂戴「ちょうだい」と言うと口座に10万円くれ、すぐに入金。その時、茂田先輩に甘太の家の電話番号を聞かれた。

これで準備完了。これから株の売買の指示するから言われ納得した。甘太は1960年4月28日にN証券の証券口座に10万円送金し、いつでも株を買えるようにした。もちろん茂田先輩が甘太の担当。
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