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薫風
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『今日最初の光の中で』
文字数 200文字
徐々に白んでいく空気の中を
トクトクトクと
心臓の音に合わせて歩く
冷ややかな光の粒子が
川辺を包んでいる
歩くリズムで
広がっていく朝の光
繁忙感に浸食された心を
爽快感が満たしていくから
深呼吸を繰り返し
出来うる限りを
この身に取り込むため
歩き続ける
向こうから
朝陽に背を向け走ってくる青年
自分の細く伸びた影を追うように
知っているのかしら
静かな静かな空の朝焼け
せめて感じていますように
今日最初の光に包まれている幸せを
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薫風
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