『ココロのヨハク』

文字数 260文字






見知らぬ町の紅い道
線路沿いをひとり歩く
太陽は容赦なく射し
額には吹き出る汗

見知らぬ道は時に不安を誘う
紅い路面 傍らに咲く
紅い百合に 励まされ
何とか足を前へと振りだす

列車が大きな音をたてて
追い越し遠くへ消えていく
ガタンゴトン ガタンゴトン




見知らぬ町の紅い道
通りすぎた列車のあとは
風が渡り 花が躍り
わたしの心に余白をうむ

見知らぬ道は時に高揚を誘う
いつかの夢へと続く道
見上げれば届かぬ空 でも
足を前へと振りだしさえすれば

同じ景色が続いても 焦らない
足早にならずに一歩一歩
カツンコツン カツンコツン

目指す場所がほら
きっと
見えてくる




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