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薫風
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『虹の思い出』
文字数 161文字
まだ湿った地面を
太陽が乾かし始める頃
子供達はドアから飛び出し
園庭の中 四方八方へ散っていく
花を積む子も
ただ走る子も
砂遊びの子も
同じ空の下
同じ虹を見た
同じ雨上がりの匂いの中で
嬉しくて跳び跳ねる子
驚いて立ちすくむ子
すぐに遊び始める子
同じ空間にいても
同じ時間を過ごしても
感じ残る思い出は それぞれ違う
だからみんなそれぞれ輝ける
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薫風
紫 梨絵
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