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薫風
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『立待月』
文字数 102文字
見上げた夜空に
流れる薄雲と
立待月
(
たちまちづき
)
虚空に絡まり
頬うつ風は
氷点下
受け止めきれない
無垢な空気の
潔さ
時にそれらにたじろいで
時にそれらに救われて
立ち尽くす
ただ
月に
見惚れて
初出:2020/12 note 加筆修正
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薫風
紫 梨絵
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