『鳴き雪 聞きながら』
文字数 245文字
降っては積もり
積もっては除 けて
今日も街は氷点下
小路は新年の静寂
足音だけが響く
雪を鳴かせて
きゅ、きゅ、きゅ、きゅ、
凍れる朝こそ
高く切ない音が天空へと
その鳴き雪が聞きたくて
また 踏む 歩いていく
足もとから発せられた雪の音 は
ひっそり雪へとまた吸い込まれ
その瞬間が
連なり重なり陽だまりをつくる
きゅ、きゅ、きゅ、きゅ、
鳴く音が 心を揺らし
音を吸い 言の葉を包む
耳を澄ませ 感覚を研いで
舞い落つ詞 は雪のように
こっそりと積もらせながら
連ねて重ねて陽だまりへ
降っては積もり
積もっては鳴く
今日も街は氷点下
積もっては
今日も街は氷点下
小路は新年の静寂
足音だけが響く
雪を鳴かせて
きゅ、きゅ、きゅ、きゅ、
凍れる朝こそ
高く切ない音が天空へと
その鳴き雪が聞きたくて
また 踏む 歩いていく
足もとから発せられた雪の
ひっそり雪へとまた吸い込まれ
その瞬間が
連なり重なり陽だまりをつくる
きゅ、きゅ、きゅ、きゅ、
鳴く音が 心を揺らし
音を吸い 言の葉を包む
耳を澄ませ 感覚を研いで
舞い落つ
こっそりと積もらせながら
連ねて重ねて陽だまりへ
降っては積もり
積もっては鳴く
今日も街は氷点下