『木陰にて』

文字数 90文字

ああ
空が、夏になってる

ぬるめの風にあたりながら
雲が動くのをただ見ている
季節が移るのを感じるだけ

なにもしない時間
なんて贅沢な時間




傍らの樹が
そう呟いたから

ただ、立ち尽くしていた
木陰にて





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