『冬のベンチ』Ⅰ

文字数 132文字

散歩道を歩いていると 
ベンチにばかり目がいく

ひとの気配のない冬のベンチは 
いつも哀しく美しい

座るために作られたそれは 
すっぽりと雪の中

近づいた人の足跡すら見当たらない

今は与えられた役割を離れ 
温もりもなく寒さに震えているのか

それとも静けさ軽さにホッとしているのか






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