『風とカーテンと流れる雲と』

文字数 200文字





風のある朝
窓辺に寝転んで
揺れるカーテンの間から空を見上げる

ふんわり舞っては戻る
ふんわり舞っては戻る

その穏やかなリズムに心を浮かべて
静かに流れる雲を追う

カーテンが開くたびに違う空が存在し
同じ景色には出会えない

風に千切れて流れ
とうとう見えなくなった

ふと切ない気持ちになっていたら





ひょこりと挨拶
また新しい雲が顔を覗かせた

ああ、こんなふうに
時は流れる

ふんわり舞って
見上げる空

風のある朝
一日の始まり
流れる雲と




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