『闇に浮かぶ雪花』

文字数 190文字

帰路はいつも深い暗闇の中
戦い終えた兵士のように疲労を抱えて
ひとりきり

冷たくふきつける風に乗り
散らかった心が夜の闇を渡っていく
その先に 

そっと咲いてる白い雪花(せっか) 
明日には飛んで消えてしまう可憐さで
刹那を灯す





静かにこころへ刻み 
今日という瞬間を重ね合わせて
ひとりきり

仄かに紡いだ糸
関わってこそ見えてきた己の姿
その先に

記憶にするか記録にするか
歩き出し振り返ってはまた見上げる
闇に浮かぶ雪花








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