閑話12「人類滅亡後の生物」なのぢゃ!

文字数 1,069文字

 【閑話12】
 
   Twitterというものは、ほんとに、バカ話が延々と続くものぢゃな。

 まず、「なぜゴキブリは気持ち悪いのか?」の話から始まったのぢゃ。

「ヌメヌメしてるから」
「平べったいから」
「シャカシャカ動くから」
「飛ぶから」
「不潔だから」

 と理由が出揃ったところで、儂はふと気付いたのぢゃ。

「あやつらは、家のなかにおるから気持ち悪いのぢゃ」

 だって、ゴキブリを外で見たら、「あれっ? 平べったいコオロギ?」なんて思って、別に「怖い、キモい」とは思わんはずぢゃ。
 あやつらは、人間のテリトリーに侵入してくるから、嫌われるのぢゃな、ふむ。

 で、話は蟻のことに移ったのぢゃ。
 先日、閑話に「蟻んこ帝国の滅亡」を書いたが、我が家の家人は、蟻んこを見つけると、情け容赦なく抹殺してしまうのが常なのぢゃがな、一度は滅亡したかに見える蟻の巣も、二週間ほどすると、また蟻がチョロチョロと動いておるのぢゃ。

 そんな話をしたら、今度は、

「蟻が、ゴキブリの大きさになって、家のなかにいたら、腰抜かす!」

 と言う話になったのぢゃ。
 いやはや、そんなのが家のなかにいたら、いかに蟻に同情しておる儂と言えども、腰を抜かすわいな。

 で、次に、

「蟻もゴキブリもかなり生命力が強いから、人類滅亡の後でも、きっと生き残って、地球を支配する生物になるかもしれん」

 と言う話になったところで、

「納豆菌は、煮沸しても死なず、ガンマ線を充てても死なず、真空でも死なず、みたいな話あるけど」

 なんて話になってぢゃな、

「じゃあ、人類滅亡後の最強生物は、ナットウゴキアリってこと?」

「ふむ。ゴキブリぐらいに大きくて、身体が納豆みたいネバネバしていて、羽があって飛ぶ蟻ぢゃな」

「そんなのがウジャウジャしている地球? これは、怖いわ~。」

 と言うところで、ようやくバカ話も終わったのぢゃがな、実際、蟻は馬鹿にできない存在なのぢゃぞ。

 世界中の蟻の生息数は、約一(けい)匹だそうぢゃわい。
  京は兆より上の単位で、10の7乗の数字だそうぢゃ。

 で、その一京匹の蟻の総体重と、人類70億人の総体重と同じ、と云う説もあるらしいのぢゃ。
 これは実際、「地球は蟻の星」と言っても過言ではなさそうぢゃわい。

 儂らの足元には、一京匹の蟻の大文明が展開しておるのぢゃ、やはり人類滅亡後の地球の主人は蟻ぢゃ!
 進化して、地上に棲息するナットウゴキアリも出現するかもしれんぞい。

 いや~、今回は最初から最後まで下らなかったのぉ。
  懲無庵閑話の本領発揮ぢゃな。
 ふぉっふぉっふぉっふぉ
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