閑話14「SDG’sぢゃて?」その2

文字数 942文字

【閑話14】

 今さら、国連や欧米先進諸国の皆々様から、SDG'sなどと押しつけがましく言われなくても、我が国はわずか150年前には、世界に冠たるSDG's大国だったのぢゃわい!

 今からちょうど300年前、八代将軍吉宗さんが享保の改革を行っていた頃には、江戸の人口は100万人を超えて、世界一の大都市になったのぢゃ。

 その頃、 ヨーロッパ最大の都市であったイギリスの首都ロンドンが70万人、フランスの首都パリが50万人ぢゃから、江戸の人口は当時では世界断トツの大都会だったのぢゃ。

 その時代のフランスは、太陽王と云われルイ王朝の最盛期を築いたルイ14世が死去し、ルイ15世の治世となっていたのぢゃが、度重なるイギリスとの戦争によって、次第に国力が低下していた頃ぢゃ。
 ちなみに、その跡継ぎのルイ16世の治世で、フランス革命が起こり、王政は終焉を迎える訳ぢゃな。ふむふむ。

 一方イギリスは、イングランド王国と、スコットランド王国が合併して、グレートブリテン王国、つまりイギリス王国となった時期ぢゃ。
 ちなみに、イギリスの国旗であるユニオンジャックは、イングランド王国の国旗と、スコットランド王国の国旗を合体させたものぢゃな。

 長い内戦を終えて統一国家となったイギリス王国は、植民地をめぐってフランスとの戦争を繰り返しながら、植民地帝国として領土を拡大し、後に大英帝国となっていくのぢゃ。
 その間にイギリス王国は、蒸気機関の発明によって産業革命を成し遂げ、近代国家の礎を築いていったのぢゃな。

 それはつまり、覇権国家、帝国主義国家の誕生であり、世界大戦前の“列強五大国”の雛型となった訳ぢゃ。
 ちなみに、その五大国とは、国力順に、アメリカ・イギリス・フランス・ 日本・イタリアなのぢゃ。
 その“列強五大国”の存在が、世界大戦を引き起こし、戦後は現代の先進国となり、そして現在「SDG'sSDG's」 と騒がねばならなくなった元凶なのぢゃ!

 あらら、日本の江戸時代の話をするはずが、なぜか近代史の話になってしもうたわい。
 儂の溢れ出る教養のせいぢゃ、皆の衆、どうかお許し下され。
 フォッフォッフォッフォッフォッ

 江戸の話はまた次回ぢゃ!
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