閑話26「SDG’sぢゃて?」【まとめ】

文字数 1,303文字

【閑話26】

 人間の腸内細菌は、人間が生まれたてのときには善玉菌ばかりだったものが、次第に悪玉菌が増えて、老人となり死に至るころには、悪玉菌だけになるそうぢゃな。
 人間が死期に必ず排出すると云われておる、“真っ黒な便”は、その悪玉菌の塊だそうですわい。
 人間の腸内の悪玉菌達は、宿主の死期を察し、その宿主から逃げ出そうとするのだという説もあるらしいぞな。

 我々人類は、地球を物質と捉え、生命体とは認識してはおらんが、儂は、地球を含めて宇宙にある天体は一種の生命体なのではないかと思っておるのぢゃ。
 銀河を周回する太陽と、その太陽を周回する太陽系の惑星の螺旋軌道の動画があるのぢゃが、その映像を見たときに、儂はなんだかそのように感じたのぢゃよ。

 人間の腸内に住む腸内細菌達は、自分達の存在をどう認識しているのぢゃろう?
 おそらく細菌達は、彼らから見れば、人間という宇宙のような巨大な存在の全体像を認識することも出来ず、自分達と自分達の住む人間の体内との関係を理解することもできぬのではないかの?

 儂は、「人間とは、地球という生命体における、細胞か細菌かカビのような存在ではないか」と考えておるのぢゃ。
 そして、「地球にとって、最初は正常細胞もしくは善玉菌だった人間が、今は癌細胞もしくは悪玉菌に変質して、地球を病気にする地球にとって有害な存在となっているのではないか?」と考えておるのぢゃわい。

 生命体には、自身を守る恒常性と免疫力や抗体がある訳ぢゃが、地球が生命体であるなら、地球にも恒常性と免疫力や抗体が存在し、自身にとって有害な細菌や癌細胞を排除するメカニズムがあるはずだと儂は思うとるのぢゃ。

 地球にとって細胞にあたる人間が、地球という宿主の体内で、“過剰に増加”し、“過剰に活動”し、“過剰に破壊”しておるのが現代文明ぢゃ。
 そしてそれが、現在の“極端過ぎる異常気象”や“活発過ぎる地殻活動”として表面化しているのかもしれんし、地球という生命体が、自身の体から悪玉菌や癌細胞を排除しようとしているのかもしれんと儂は常々思うておるのぢゃ。

 つーことで、現在、世界的に検電器されておるSDG'sですがな、そりゃ、取り組まんよりは取り組んだ方がいいぢゃろが、現在の地球環境を考えますとですな、もはや手遅れ、焼石に水的な気がせんでもないですのう。

 しかも、商業ベースに乗っけて、新しいビジネスチャンスで金儲けしようなんて魂胆見え見えのSDG'sなんぞ、全然地球に優しくないと思われますがの。

 EU主導の「ガソリン車全廃&電気自動車に転換」政策なんぞは、その最たるものでしてな、自動車産業のイニシアチブをEUの手に取り戻したい、というEUの策動でしてな、だからこそ、EUは、TOYOTAのハイブリッドが如何に優秀であっても、電気自動車以外は認めない!などとバカな方針を打ち出しておる訳ですわい。

 ロシアが世界経済から爪弾きにされてから、世界的に原油価格が高騰し、電力の安定供給も不安視されておる昨今に、電気自動車に大転換!なんて、愚の骨頂!なんぞと考える儂の方が愚かなんですかのう。ケケッ
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