閑話18「SDG’sぢゃて?」その6

文字数 1,071文字

【閑話18】

 またまた、まことに唐突ですがの、国立がん研究センターのホームページには、こう書いておるのぢゃ。

【がんは、普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまりです。 正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、ふえたり、ふえることをやめたりします。 一方、がん細胞は、体からの命令を無視してふえ続けます。】

 では次に、文中の「がん」を「人類」に置き換えて、舞台を地球にしてみましょうかの。

【人類は、普通の生物から発生した異常な生物の集団です。 正常な生物は、地球や環境の状態に応じて、ふえたり、ふえることをやめたりします。 一方、人類は、地球からの命令を無視してふえ続けます。】

 左様、つまり人類とは地球にとっての「がん細胞」なのぢゃな。

 しかも、地球46億年の長い歴史のなかで、たった、ここ500年たらずの短期間で、人類は異常に発達増殖し、地球資源を浪費し、地球環境を破壊し、自分達ばかりか、地球そのものを道連れにして滅亡しようとしておる、(たち)の悪い「がん細胞」なのぢゃわい。

 かてて加えて、現在人類が後生大事に抱え込んで放さない、1万5000個もの核兵器の存在は、直接的に間接的に地球を徹底的に破壊し、死の惑星にしてしまって、お釣りがくるほどぢゃわい。

 人体は、細菌やウィルスが入り込むと、免疫細胞をフル動員して、それらを撃退しようと働く。
 その活動の一環が発熱ぢゃ。人体は耐え得る限りの高熱を発して、細菌やウィルスを殲滅しようとするのぢゃな。

 儂は、以前ここで「地球も生き物ぢゃ」と書いたがの、今現在の地球環境を鑑みるに、儂はこう思うのぢゃ。

 つまりの……、現在地球上で発生しておる、急激な温暖化と異常気象の数々、地球規模の自然災害の多発、新型ウィルスのパンデミック等々は、この地球と云う生命体が、人類と云う「がん細胞」を己の身体から殲滅するために、惹き起こしていることではないかと、儂は思うとりますのぢゃわい。

 現在、地球には870万種の生物が存在するそうぢゃがな、地球が滅亡すると言うことは、その870万種の生物が絶滅すると言うことぢゃ。
 人類には己の都合で、地球と地球上の生物を絶滅させる権利などないのぢゃ。

 ハッキリ言えば、人類よりも、地球と地球上の生物達の方が重要なのぢゃよ。
 これから人類は、あらゆる災厄に見舞われて、当面はそれらを乗り越えていくぢゃろうが、最終的には、地球に対する破壊行為を止めなければ、必ず地球に淘汰されるはずぢゃ――。

 次回は、神様の世界で起きていると云う、言い伝えを書いてみましょうかの。
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