閑話17「SDG’sぢゃて?」その5

文字数 1,001文字

【閑話17】

 まことに唐突ではありますがの、縄文時代は、なんと1万年の永きに渡って続いたそうぢゃな。
 かたや、現代のキリスト教文明は、たった2000年あまりで、人類ばかりか、地球もろとも滅亡させようとさせておりますわい。

 しかも、現在のように人類と地球が滅亡の危機に瀕している原因は、たったここ500年の間に、人類が手前勝手に惹き起こした出来事の積み重ねによることに、どなたも異論はないぢゃろう。

 その500年間の、人類&地球滅亡に関わるエポックメイキングな出来事が、「大航海時代」「産業革命」「世界大戦」ぢゃろうと儂は思うておるのぢゃが、これらについては、今後また縷々述べることに致しますわい。

 で、縄文時代が、なぜに1万年も続いたか? と連々(つらつら)と考えてみるに、連々と考えるまでもなく、

「1万年の間、ほとんど進化進歩しなかったから」

  と言えるぢゃろうの。

 現代の日本人の平均寿命は、男性81歳、女性87歳だそうぢゃが、縄文時代の平均寿命は、男女共30歳前後だったそうぢゃな。

 とすると、人類は4000年かけて、寿命を50年伸ばしたことになる訳ぢゃが、実は中世ヨーロッパの平均寿命も30歳前後だったそうぢゃから、人類は、ほんの500年の間に急激に寿命を伸ばした訳ぢゃ。

 で、次は人口の話しぢゃが、世界の人口は、産業革命より以前の西暦1700年は、約6億人だったそうぢゃ。
  で、現代ぢゃが、昨年の11月にとうとう80億人を突破したのでな、たった300年間の間に13倍に増加したのぢゃよ。
 これらのことを、簡単に言えば、

「ここ300年間で人類の文明が進歩し、食生活と医学と衛生管理が格段に向上したから」

 となるのぢゃろうが、現実はそんなに簡単な話ではないわい。

 人類がその人口を300年で13倍に増やし、寿命を3倍に伸ばした代償は、地球資源の浪費、乱開発、環境破壊を惹き起こし、地球そのものが破滅の危機に瀕しておるではないか。

 ウィルスは、宿主が存在しなければ、自らも存在できない生物ぢゃから、ウィルスの変異は、最終的には宿主を殺さずに、弱毒化して自分達が広範囲に生存する道を選ぶことが知られておっての、コロナウィルスのオミクロン化もその変異と見られているのぢゃよ。

 しかし! “人類”と云うウィルスは、 愚かにも宿主である“地球”を滅ぼして、 自らも滅亡させようとしようとしておるのぢゃわい。
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