#EX 10分で分かるクソザコシンデレラ

文字数 2,591文字

『BOOTH』にて第一部のまとめたものを

【クソザコシンデレラ】Vチューバーをプロデュースしてみた【スパチャ版】

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☆★☆★☆★『書き下ろしエピソードを6編』☆★☆★☆★

☆★☆★☆★『円居雄一郎先生によるイラスト』☆★☆★☆★

☆★☆★☆★『Vチューバー九条林檎様による解説』☆★☆★☆★

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##以下、今回の注意です。##
『本編の振り返りですが、登場人物は本編とはあまり関係ありません。広い心でお楽しみください』
###############

【灰姫レラ】
「ボンジュ~ル! 都内のお嬢様学校に通うお姫様系Vチューバーの灰姫レラだよ! 退屈な学校を飛び出して、刺激的なVの世界に飛び込んだの!」

【河本ヒロト】
「そのネタやめたんじゃなかったの、香辻さん?」

【桐子(灰姫レラ)】
「振り返りだから細かいことはいいじゃないですか。だって私達、いま二次元のSDキャラなんですよ! ほら、こうやってぐるっとまわると、ペロペロキャンディーの裏表みたいに、灰姫レラと私が切り替わるんです! 日常系アニメのゆる~い次回予告みたいです!」

【ヒロト】
「香辻さん、残念ながらこれを見てる人には見えてないんだ。文字の書き起こしだからね」

【桐子】
「がーん! って、この書き文字もですか?」

【ヒロト】
「特殊なフォントも使えないよ」

【桐子】
「そんな……勇気を出して紅葉に頼んで、美容院に連れてってもらったのに……」

【ヒロト】
「本編と関係ないのに、そんなに気合い入れてたんだ……っていうか、そういう面白そうなイベントは本編でやろうよ」

【桐子】
「それは……は、恥ずかしいじゃないですか……気合い入れてオシャレするとか……陰キャにはムリです!」

【ヒロト】
「ぐだぐだやってても仕方ないし、とりあえず本編の振り返りをしていこうか」

【桐子】
「河本くん、いつもより厳しい気がします」

【ヒロト】
「配信外だからね。さてと、まずは僕と香辻さんの出会いから振り返ろうか」

【桐子】
「うぅ……私の黒歴史ですからやめませんか?」

【ヒロト】
「陽キャを装っていた灰姫レラは、ひょんなことからクラスメイトの僕に身バレしてしまう。配信で大泣きの大失敗を経て、僕にプロデュースを頼むことに」

【桐子】
「真顔の真剣トーンで説明されると非常にキツイです」

【ヒロト】
「でも灰姫レラは作っていたキャラを捨てて、香辻さん自身に近づけることで配信が話題になったよね。結果オーライでしょ」

【桐子】
「話題になったことで、なんとアオハルココロちゃんが私に話しかけてくれてました! 最初はなにかの間違いとかおもっちゃいました」

【ヒロト】
「アオハルココロが話しかけてきた理由は僕だった。彼女はVチューバーとしての限界を感じ、『アオハルココロ』を作り出した僕にもう一度プロデューサーとして協力するように言ってきた」

【桐子】
「そこから言い争いがヒートアップして、河本くんを賭けてのコラボ配信でのライブ対決になっちゃいましたね」

【ヒロト】
「ライブ対決のために、灰姫レラの新曲をつくることに」

【桐子】
「そこで頼んだのが、河本くんのかつての仲間である作曲家のブラックスミスさんですね。なかなか個性的な人で、けんもほろろに断られちゃいました」

【ヒロト】
「諦めた僕の代わりに、香辻さんがもう一度スミスに頼み込んでくれたんだ。ゲーム対決に勝利して、作曲の約束をとりつけてくれた。さすが房総特急の香辻さんだね」

【桐子】
「でも作詞を私がしなくちゃいけなくなったんです! 作詞なんてもちろん初めてで大苦戦しちゃいました。でも、河本くんの手助けでなんとか完成させられましたね。その節は本当にありがとうございます」

【ヒロト】
「ちょっとしたアドバイスだよ。詞は香辻さん自身の中にあったものだからね、僕はたいしたことしてないよ。協力と言えば、スミスと香辻さんの妹で、有名フィギュアスケーターの紅葉さんだね」

【桐子】
「新曲のために、スミスさんには歌のレッスンを、紅葉にはダンスのレッスンをそれぞれしてもらいました」

【ヒロト】
「そして迎えた決戦の日、僕たちは総力戦でアオハルココロに挑んだ。視聴者の誰もが勝てないと思っていた対決だったけど」

【桐子】
「私たちは奇跡的にアオハルココロちゃんに勝つことができました……」

【ヒロト】
「思い出しても、嬉しくない?」

【桐子】
「嬉しくないとかではなく……アオハルココロちゃんは私の憧れなので……上手く感情を言葉にできないんです」

【ヒロト】
「いつの日か香辻さんの中で、その感情がはっきりした形になる日が来るかもしれないね。灰姫レラはアオハルココロのライバルになったんだから」

【桐子】
「ライバルって言われてもピンと来ないです。私はこれからもちょっとずつ、自分のスピードで頑張って行くしかないですから」

【???】
「自分のスピードで? 甘い考えだな」

【桐子】
「だ、誰ですか?! ここは本編とは関係ない振り返りなんですよ!」

【???】
「くだらないママゴトは時間の無駄だな。終わりにしろ、ヒロト」

【ヒロト】
「お前は――」

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大変、お待たせしました。
そろりそろりと第二部の幕があがっていきます。
しばらくは更新頻度が少ないかと思いますが、お付き合い頂けると幸いです。

『お気に入り』や『いいね』『感想』等ありましたら是非お願いします!

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