第47話
文字数 780文字
「力が入らない。脳インプラントの機器不良か?
大事な時に情けない」
「ボクがチェックしようか」
「お前の状況を知ってしまった今となっては気楽には頼めん。シー・ウエイブのサーバーもすべて俺のチェック済な訳ではない。
それより、お前達の幼馴染の子に施設のキッチンでパンケーキの調理をお願いしている。成分のデータ入力を終え次第、材料を持って零香と一緒にお前が居るホテルへ向かう段取りだ」
「ちょっと、静かにして」
KZはメアの首筋に手を添えた。
「見えるよ。父さんの脳インプラントとボクの供与体をマッチングさせたから」
「おい、リスクは犯すな」
「今はまだストリーミング解像度は低いけど、時間が経てばゆっくりと安定すると思う。
見えて来た」
「え? 何? 」
メアはKZを急に引き寄せハグしてギュウっとして耳元でささやく。
「そうはザせないヨウオん」
KZの瞳の近くでメアのピアスが虹色に光った。
「誰だ? 」
もがくKZをメアが煽り始めた。
「かっわイイイじゃんかぁアアア、ケイゼッゼットトオゥ君
デモデモデーモ、君は陰気ちゃんちゃらちゃん。ぶほほほほほほほーい」
「父さんじゃない? 」
「え? 分からんのん?
僕らのママちゃんから聞いてねいでごあアアすかあアアアァ
もう、暴れんな、もうちょっと抱き合おうぜえエエィ」
「止めて!
馴れ馴れしいんだ」
KZはメアから無理やり離れると両掌で両耳を押さえた。
「色彩が鳴っている。光の音声コードなのか」
「さっすがねぇ、ボクちゃんは」
「お、お前、なんで母さんの呼び方を知っているのさ」
「だからラララァ、ワチキは誰だーれだーれだーれエエエだッ」
KZは瞼を閉じた。
「こんなに煩(うるさ)い虹色はキレイじゃない」
「だーれだって、聞いてやっちょルンす・・・・す。
ハウリング押さえたんでやんすよ・・・・よ、ちょっと無理してね。
そんな優しいワチキは誰だよーん、早くーー頂戴よーん」
大事な時に情けない」
「ボクがチェックしようか」
「お前の状況を知ってしまった今となっては気楽には頼めん。シー・ウエイブのサーバーもすべて俺のチェック済な訳ではない。
それより、お前達の幼馴染の子に施設のキッチンでパンケーキの調理をお願いしている。成分のデータ入力を終え次第、材料を持って零香と一緒にお前が居るホテルへ向かう段取りだ」
「ちょっと、静かにして」
KZはメアの首筋に手を添えた。
「見えるよ。父さんの脳インプラントとボクの供与体をマッチングさせたから」
「おい、リスクは犯すな」
「今はまだストリーミング解像度は低いけど、時間が経てばゆっくりと安定すると思う。
見えて来た」
「え? 何? 」
メアはKZを急に引き寄せハグしてギュウっとして耳元でささやく。
「そうはザせないヨウオん」
KZの瞳の近くでメアのピアスが虹色に光った。
「誰だ? 」
もがくKZをメアが煽り始めた。
「かっわイイイじゃんかぁアアア、ケイゼッゼットトオゥ君
デモデモデーモ、君は陰気ちゃんちゃらちゃん。ぶほほほほほほほーい」
「父さんじゃない? 」
「え? 分からんのん?
僕らのママちゃんから聞いてねいでごあアアすかあアアアァ
もう、暴れんな、もうちょっと抱き合おうぜえエエィ」
「止めて!
馴れ馴れしいんだ」
KZはメアから無理やり離れると両掌で両耳を押さえた。
「色彩が鳴っている。光の音声コードなのか」
「さっすがねぇ、ボクちゃんは」
「お、お前、なんで母さんの呼び方を知っているのさ」
「だからラララァ、ワチキは誰だーれだーれだーれエエエだッ」
KZは瞼を閉じた。
「こんなに煩(うるさ)い虹色はキレイじゃない」
「だーれだって、聞いてやっちょルンす・・・・す。
ハウリング押さえたんでやんすよ・・・・よ、ちょっと無理してね。
そんな優しいワチキは誰だよーん、早くーー頂戴よーん」