第48話 後日談

文字数 274文字

 そののちも、彰子は朝廷を代表する女院として政に関わっていく。

 二の宮である後朱雀天皇は、弟頼道に冷遇される。後朱雀天皇の后は、またもや、道長の娘同母妹の嬉子であったが、一宮(後の後冷泉天皇)を産み、すぐになくなってしまう。代わって禎子内親王(三条天皇の姫皇子で道長の姉超子の孫)が入内し、二宮(後の後三条天皇)を産む。

 彰子在命中に、後朱雀天皇も、後冷泉天皇も亡くなってしまう。

 弟頼道の娘達は、結局皇子を産めなかった。



 後三条天皇は、母が天皇の娘だから、外戚に藤原氏はいない。藤原氏の摂関政治は、名ばかりとなり、藤原全盛時代は幕を閉じた。(完)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

時姫…彰子のおばあちゃん。摂津守藤原中正の娘。

   藤原兼家の妻。藤原道隆・藤原道兼・藤原道長・超子・詮子の母。

藤原兼家…彰子のおじいちゃん。

     藤原師輔の三男。兄は、伊尹と兼通。

詮子…時姫の次女。円融天皇の后。

   子供は一条天皇だけ。道長の姉。

   彰子の父方の伯母。夫の母でもある。

   

円融天皇…兼家の姉の安子の三男。村上天皇の第五皇子で、安子の三男。兄の朱雀天皇から譲位された。

     彰子の父方の大伯父(おじいちゃんのお姉さんの子)に当たる。夫の父でもある。

     子供は一条天皇だけ。后は、たくさんいる。

彰子…当分出てこないけど、三人目のヒロイン。

   藤原道長と源倫子の長女。

   一条天皇の妻。紫式部が女房として仕えた。

一条天皇…円融天皇と詮子の子。

     定子(清少納言が女房として仕えた)や詮子(紫式部が女房として仕えた)の夫。

     他にも、妻がいる。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み