第8話 後の三条天皇(超子の子)生まれる
文字数 623文字
そんな中でも、めでたくうれしい出来事があった。一の姫超子様が、男皇子 をお産み遊ばしたのだ。朱雀院の第二皇子になられる。私の孫が帝になられる日が、本当に来るかもしれない。宿下 がりされ、母子とも我が家にいらっしゃるので、毎日おかわいらしいお顔を見ることができる。どんな憂いも忘れ心休まること、限りがない。(後の三条天皇です)
このころは、通い婚だから、長男道隆に生まれた姫君(後の定子です)や若君は、会えないし、抱っこすることもできない。孫なのに!!やはり、女の子産んだ孫は、いい!!
わたしの三郎君は11歳、二の姫は19歳におなりだ。二人とも、今ではずいぶん落ち着いてこられたが、お小さいときは大変だった。
三郎君が3歳になられたころ、それはもうやんちゃで、なかなかの毎日だった。高価な紙を、どこからか見つけ出してはびりびりに破いてしまわれるし、お皿や土器を投げて壊してしまわれるし、二の姫の貝合わせをバラバラにしたり、かじったり、失くしたり。。。
二の姫のお気に入りの姫君を描いた貝が見つからなくなったときは大変だった。大泣きして何も食べなかったので、大慌てで慰め、気をそらし、譲っていただける方を探した。
もう少し大きくなられたころ、二人ですごろく遊びに興じていると、しばらくは仲良く過ごしていらっしゃるのに、結局負けたほうの泣き声が響き渡り。。。
とにかく、仲の良いご姉弟 でいらっしゃった。とほほ。それも、今では楽しい思い出となっている。
このころは、通い婚だから、長男道隆に生まれた姫君(後の定子です)や若君は、会えないし、抱っこすることもできない。孫なのに!!やはり、女の子産んだ孫は、いい!!
わたしの三郎君は11歳、二の姫は19歳におなりだ。二人とも、今ではずいぶん落ち着いてこられたが、お小さいときは大変だった。
三郎君が3歳になられたころ、それはもうやんちゃで、なかなかの毎日だった。高価な紙を、どこからか見つけ出してはびりびりに破いてしまわれるし、お皿や土器を投げて壊してしまわれるし、二の姫の貝合わせをバラバラにしたり、かじったり、失くしたり。。。
二の姫のお気に入りの姫君を描いた貝が見つからなくなったときは大変だった。大泣きして何も食べなかったので、大慌てで慰め、気をそらし、譲っていただける方を探した。
もう少し大きくなられたころ、二人ですごろく遊びに興じていると、しばらくは仲良く過ごしていらっしゃるのに、結局負けたほうの泣き声が響き渡り。。。
とにかく、仲の良いご