第49話 エピローグ

文字数 313文字

 彰子様、お疲れ様でした。見事な王朝文学の時代を築かれましたね。

「ああ、出雲。本当に長い人生を全うしたわ。もう、何も思い残すことはない。転生はしたくないわ。このままゆっくり休ませてちょうだい。」

 はい、そのように手配いたします。

「ありがとう。おやすみなさい。」



 私に与えられたのは、3人の転生の選定と補助。私も、自分の仕事を終えた満足感でいっぱいだ。3人のおかげで、この上ない王朝文学が花開いた。千年たっても、この文学の素晴らしさは衰えることがないでしょう。平安時代で百年以上も過ごしてしまった。(アバターだから年をとらないし、途中で宿下がりだと言って休憩して時をとばしてるけど。)出雲の神様に、報告に、令和に帰ろう。 (完)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

時姫…彰子のおばあちゃん。摂津守藤原中正の娘。

   藤原兼家の妻。藤原道隆・藤原道兼・藤原道長・超子・詮子の母。

藤原兼家…彰子のおじいちゃん。

     藤原師輔の三男。兄は、伊尹と兼通。

詮子…時姫の次女。円融天皇の后。

   子供は一条天皇だけ。道長の姉。

   彰子の父方の伯母。夫の母でもある。

   

円融天皇…兼家の姉の安子の三男。村上天皇の第五皇子で、安子の三男。兄の朱雀天皇から譲位された。

     彰子の父方の大伯父(おじいちゃんのお姉さんの子)に当たる。夫の父でもある。

     子供は一条天皇だけ。后は、たくさんいる。

彰子…当分出てこないけど、三人目のヒロイン。

   藤原道長と源倫子の長女。

   一条天皇の妻。紫式部が女房として仕えた。

一条天皇…円融天皇と詮子の子。

     定子(清少納言が女房として仕えた)や詮子(紫式部が女房として仕えた)の夫。

     他にも、妻がいる。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み