第10話  エピローグ

文字数 464文字

時姫様、お疲れ様です。

ン?その声は、出雲?

はい。令和の世から、お気の毒に早死になさったあなた様をお連れしましたが、実によい人生を送られましたね。

えー!!知ってたんだ。道理で…。私がヘンなこと言っても、ちっとも気にしなかったのね。

ご満足いただけましたか?

とっても!!いい人生だったわ。

では、次は前世の記憶なしで、魔法の使える世界に行かれますか?

あー、それいいね!!子供たちは、無事出世する?

おとこのお子達は、三人とも摂政や関白におなりですよ。女のお子達も、お二人とも天皇の母におなりです。
へー!!すごいね。

では、新しい転生先でも、よい人生を。



本当に、時姫様のおかげで、藤原氏は、かなりいい地盤を築けたわ。三人の息子も、二人の姫君も、とても優秀。

次は、二の姫のほうを、ちょっといじってみましょうか。

もともとの時姫は、嫉妬のあまり道綱の母をいびったものだから、『蜻蛉日記』は生まれないし、『源氏物語』は短編で終わっちゃうし。『更級日記』も、つまんないのよねー。

うん、これから面白くなりそう。これで、出雲の神様も、喜んでくれるでしょう。
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登場人物紹介

時姫…彰子のおばあちゃん。摂津守藤原中正の娘。

   藤原兼家の妻。藤原道隆・藤原道兼・藤原道長・超子・詮子の母。

藤原兼家…彰子のおじいちゃん。

     藤原師輔の三男。兄は、伊尹と兼通。

詮子…時姫の次女。円融天皇の后。

   子供は一条天皇だけ。道長の姉。

   彰子の父方の伯母。夫の母でもある。

   

円融天皇…兼家の姉の安子の三男。村上天皇の第五皇子で、安子の三男。兄の朱雀天皇から譲位された。

     彰子の父方の大伯父(おじいちゃんのお姉さんの子)に当たる。夫の父でもある。

     子供は一条天皇だけ。后は、たくさんいる。

彰子…当分出てこないけど、三人目のヒロイン。

   藤原道長と源倫子の長女。

   一条天皇の妻。紫式部が女房として仕えた。

一条天皇…円融天皇と詮子の子。

     定子(清少納言が女房として仕えた)や詮子(紫式部が女房として仕えた)の夫。

     他にも、妻がいる。

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