第8話 お金のはなし

文字数 1,472文字

 少し話題を変えて、お金の話。

 休職とはつまりお仕事を休むことで、給料が出ないというわけです。

 先立つ物がなければメンタル的にもよろしくない。あっぱらぱぁな頭を捻りつつ、色々と手続きなどを進めたりしました。

◆会社の休暇制度
 幸い(?)激務に追われていた僕は有給休暇なにそれ美味しいの状態であり、余りまくったお休みが盛り沢山。上司と相談した結果、2カ月は有給を消化していこうとなりました。そうすればお金も出るし。
 んで、有給が切れたら今度は『私傷病休暇』という休みを利用。これは給料が出ない休暇で、更には日数に制限があり、超えた場合は完全休職に入るという制度。勤続年数にもよるけれど、最大1年半を無給で休めるようでした。
 また、復帰する際は医師の診断書(もう仕事しても大丈夫ですよ)を貰ってから。
 つまり、休職して2か月位は有給でお金が貰える。それ以降は無給となるので、じゃあ日々の生活費や通院費はどうするのかというと、貯金を崩すしかありませぬ。あばば。

◆傷病手当金
 ただ、傷病手当金という制度があります。
 これはケガや病気で会社を休んだ時に、健康保険組合から支給されるもの。これも上限はあるけれど、休職前の収入その約6割ほどが補償されました。
 もちろん、これらは会社や加入している保険組合によって差異があると思いますので、もし活用する場合は従業員就業規則、或いは保険組合の資料等を確認いただければと思います。

◆GLTD(団体長期障害所得補償保険)
 健康保険とは別に、会社が民間保険会社と契約を結ぶ所得補償保険です。社員が休職した際、その収入を補償するというもの。
 幸いなことに会社が加入していてくれたので、ここからも支給を受ける事ができました。補償額は収入の約2割。傷病手当と併せると約8割が補償されるって感じです。
 ……ただ、これには任意でのプラス契約があり、月々500円を支払うと精神疾患での休業が4割補償になっていたんですよね。まさか自分がメンタルでダウンするなんて思ってもみなかったので僕は加入してませんでした。転ばぬ先の杖、大事。物凄く惜しいことをした……

◆自立支援医療制度
 お金が貰えるわけではないけれど、居住する自治体に申請し、金銭的な支援を受けることができる。
 会社員の場合は通常、医療費は3割自己負担ですが、この制度を活用すれば1割負担まで下がるという有難さ。更に月々の自己負担上限額も決まっていて僕の場合は1万円まで。つまり1ヶ月のうち1万円を超えた医療費は払わなくていいよ、というものでした。
 リワークに参加してお薬も貰って、となると1割負担でも月1万を超えていたので、これは非常に助かる制度でした。

◆確定申告による医療費控除
 所得にもよるけれど、交通費含めて年10万を超える医療費を支払った方は、医療費の確定申告をするのが良いと聞きます。
 毎年3月頃に手続きするのですが、所得と医療費を計算して、場合によっては収めた税金が帰って来ますよというもの。
 僕のケースではメンタルクリニックの医療費で年間12万円。病院へ行く交通費も同じくらい掛かっていたので計24万円。更には風邪とか腰痛とか、他の病院にも行っていたので、併せて30万近くを申告し、幾らかの還付を受けることが出来ました。

 とまぁ、そんな感じで何とかお金をやりくりしつつ、休職期間を過ごしていきます。
 正直、トータルで見ると赤字です。間違いなく赤字なのですが、これからの人生を考えた時、これは投資なんだと割り切って考えるようにしました。心の持ちよう、けっこう大事。
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