第42話:バスツアー、中古オーディオ、パソコン売買が好調

文字数 1,551文字

 2005年5月、秩父羊山公園の芝桜見学と足利フラワーパークのツアーを企画。9時に新宿駅に集合し、9時半に出発し、国道299号線を秩父に向かって走り、途中、10時半にトイレ休憩をして11時過ぎに秩父の羊山公園に到着。その広大な丘を埋め尽くすピンクのじゅうたんの様な芝桜を鑑賞しながら公園内を散策し、自由に昼食をとった。

 ここ秩父羊山公園は、秩父市のシンボル武甲山1304メートルの麓、羊山丘陵の斜面を利用して作られた市営公園。芝桜の丘の隣でイベントを開催したり、そば・うどんをはじめとした軽食が食べられる場所のほか、秩父特産の鮎料理や、B級グルメ味噌ポテトなど多数出店していた。かなり昔に埼玉県の綿羊種畜場が設けられていたことにから「羊山」の名が付いたようだ。

 この季節は、様々な色の「芝桜」を組み合わせて植裁された姿はまるでパッチワークのような素晴らしい景色。羊山公園は、歩くの大変なくらい広い公園内だった。その後、13時に、再びバスに乗って、足利フラワーに向かった。約1時間半かけて、移動して14時半過ぎには、足利フラワーパークに到着。ちなみに足利フラワーパークとは、栃木県足利市ある公園で、1996年2月に大藤4本を移植した事で有名。

 県の指定天然記念物に指定される大藤は、世界一を誇り、樹齢は約140年。枝の広がりは517平方メートル「約500畳の広さ」と巨大。大藤の移植は、日本の女性樹木医第1号である塚本氏によって行われ、日本で初めての成功例となった。藤以外にも、園内は数多くの花々や植物で彩られており、春から秋にかけ数多く観光客でにぎわう。春は藤の花が咲き誇る花のテーマパーク。

 4月中旬から5月中旬に開催の「ふじのはな物語・大藤まつり」では、80メートル続く藤の花のトンネルや夜のライトアップも楽しめる様だ。巨大な藤のカーテンに感動して多くの写真を撮っていると16時半に集合がかかった。バスで、高速道路をひた走り、多少、混雑したが18時過ぎには、目的の新宿駅近くの解散場所で解散。この成功に気をよくした。

 その後も日帰りで富士高原周遊、清里高原散策など、次々に企画を実行し、催行ツアーが増えたので、担当者を再募集して6人で2チームで日帰りバスツアーを企画する事にした。その他、参加者に、希望するツアーのアンケートを取り、温泉に1泊して麻雀、カラオケのツアーも要望も多くなり、平日限定で、企画を始めた。そうしているうちに、1996年が終了して1997年を迎えた。

 日帰りバスツアー以外の料理教室、懐かしのメロディーの会食付きコンサートも好調であり、着実に利益を積み上げた。そのため給料も企画の純利益に比例して、増やすことに決めた。その他、中高年の人を集めてのパソコン教室も盛況で、中古パソコンも比例して売れていった。そして、スカイプ会議室も毎日のように行われるようになり参加者も増えてきたが利益は小さい。

 むしろ、中古のオーディオセットの販売の方が利益率が高く、特に名機と呼ばれるスピーカー、アンプなどは、高額で取引され、運搬と機材の設置も会社の社員で責任もって行うので好評だった。月に1回の中古パソコン、ノートパソコン、オーディオ機器のオークションには多くの出品者と購入希望者が、会社の倉庫に集まって盛大に行われた。

 そのオークションでは、希少製品が手に入るとマニアに有名になり多くの車と人がやってきた。そして年間利益が5千万円近くなったのには、社長の菅原幸一も驚いた。この頃には、菅原肇の設立した菅原商事に、菅原家の家族が多く勤めるようになった。孫たちも学校を卒業し、自分たとの得意の分野を生かして菅原商事で活躍してファミリー企業として海老名、厚木地区でも名前を知られるようになった。
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