第8話:NEC株を購入ととハワイ旅行へ

文字数 1,506文字

 1978年正月、菅原肇と奥さんの2人で初詣でに行き、家内安全、投資の成功を祈願し、お守りを買って自宅に帰って来た。
「2月、日本電気株が安いから買いませんかと朝井さんから電話が入った」
「NECが、新型マイコンを発売するかも知れないと言う情報があると告げた」

「もしマイコン発売し、売れれば、株価が急上昇するというのだ」
「リスキーですが挑戦してみませんかと言われ了解した」
「投資口座が3450万円で銀行口座から550万円送金し4千万円にした」
「2月10日、日本電気株1800円で1万5千株を買い注文を出した」

「その後、2700万円で買えたと連絡が入り残金が3200万円」
「幸一も投資口座を3百万円にし1500株を買い270万円で買い残金が30万円」
 1978年に入り、急に円高に動いた。そのため人気のハワイ旅行の値段が急降下し始めた。そこで6月に8月19日から25日の4泊6日のパックツアーを5人で85万円だった。

 念願のハワイツアーを予約。これを聞いて、家族、みんな喜んだ。
「幸子と幸恵が、アルバイトの金で素敵な水着を母と一緒に橫浜高島屋で買った」。
 やがて8月19日、夕方17時に家を出てクラウンで羽田空港へ19時過ぎに到着した。父は車を駐車場に入れ、航空会社の窓口で登場手続きを取り搭乗口へ行った。

 近くの喫茶店で朝食をとり21時過ぎに登場を開始、22時前に飛び立った。その飛行機は、747ジャンボであり、その大きさを見て驚いた。しかしハワイ便は人気があり、ほぼ満席。子供達は、最初、ジャンボ機の中を歩いてトイレや座席などを見て回った。次女の幸恵が、母にファーストクラスは、前方の2階よと報告した。昼食が出たりして長いフライトだったが飛行機の機内を探検し面白がっていた。

 少し疲れて一寝入りし気がつくと、あと30分程でホノルル空港に到着とアナウンスがあった。ホノルル空港に到着したのは10時半で、程なくして、入国手続きを終えた。その後、タクシーで、アラモアナのコンドミニアムに到着して、フロントでチェックイン。2ベッドルームに5人で4泊することになっている。書類にサインをして、キーをもらった。

 お昼になるので、アラモアナショッピングセンターへ向かいレストランを捜し、ゆっくり昼食をとった。ハワイに着いたばかりなので午後は、部屋でゆっくりすることにし親たちは部屋で仮眠して子供達は、アラモアナショッピングセンターや海岸線を散歩した。2ベッドルームのコンドミニアムは、男性用の1室と女性用の1室に分かれて使う事を考えた。

 両親は、夕方、アラモアナの公園の海辺の道を散歩して近くのレストランに入り5人で夕食を食べた。フルーツとビールと飲み物を買い込んで、部屋に持ち込んだ。時差の関係で、なかなか寝付けなかったのでビールを飲んで、浜辺からの涼しい風が入るように窓を開け放った。シャワーを浴びて、歓談し、寝ようと試みた。

 しかし、なかなか眠れず、眠りについたのは、2時過ぎになった。その分、翌朝は10時頃まで起きられなかった。結局、起きて、食事するのは、朝、昼食兼用のブランチとなってしまった。そのため、翌日は、レンタカーを借りて、ホノルル東部のホノルル動物園、ダイヤモンドヘッド、ハワイカイの入り江をドライブした。

 その後、マカプウ展望台まで行き、素敵な景色を眺めた。その帰りに、カハラショッピングセンターで、果物、野菜、ハム、肉類、飲み物、お菓子、パンなどをたくさん買って帰ってきた。そして、その晩は、部屋のキッチンで、ビーフステーキとサラダ、パイナップルを皿に盛り付け、ビール、ワインを飲んで豪華な夕食となった。
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