ボーダー 二つの世界 (2018)

文字数 457文字

【裏切りの衝撃シネマ】 2019/10/15



当初、予告編から推察すると見目麗しき女優さんは出ないようだが、
何やら面白そうな匂いがした。
「シネマは女優」という信念を今回は傍に置いて、
ちょっとだけワクワクしながら拝見したものだ。

人の感情を読み取る特殊才能の醜女が 
クンクンと鼻を持ち上げて空気を嗅ぐとそこには悪意が匂い漂う。
まさか予告編で僕が嗅いだものと同じになろうとは、
想像だにしなかったので驚いたものだ。

そのとおり、本シネマは悪意に満ちた心優しい物語だ。
北欧に伝承される「狼人間」に近い怪奇ホラーの形態をとりながらも、
北欧独特の地球環境、傲慢な人類への痛烈な批判が一方にある。

ネタバレ感想とは言え、シネマの詳細を伝えることは控える。

極希少種の虐殺というテーマの奥には、
多くの家畜動物含め人類に本来の生き方を奪われた多くの命が代弁されている。
最悪なことに、お互いの敬愛も尊厳もなく個人の利益のみに突き動く人類、
彼らに呪いあれ。

予想した通り、美女美男を拝顔することはできなかったが、
本作の訴えるところは十分に伝わった。
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