プロミシング・ヤング・ウーマン (2020)

文字数 487文字

【哀しみと爽快感のカタルシス】2021/7/20



エメラルド・フェネル監督第一作、脚本もカバーしてアカデミー賞獲得したというミーハー
興味一杯で拝見した。
本シネマは2021年アカデミー賞ではその他にも作品賞、監督賞、主演女優賞にもノミネート
されていることからも、出来の良い作品だろうという予感はあったが、いつものようにシネマ
そのものに関する情報は極力控え予断を抑えた。

観終わって、まずは複数のアカデミー賞ノミネートにいちいち納得してしまう、
初監督とは思えない歯切れ良い進み具合と顧客を裏切る悪辣なテクニック、
主人公のサイコぶりをいかんなく発揮した主演のキャリー・マリガン、
エンディングに用意されたカタルシスの深さと称懲りない人間の強欲に瞠目させられる作品の格調、
そして何よりも、本シネマを誕生させた物語(脚本)のよどみない流れ、
テーマは古典的ともいえる復讐物語かもしれないが、哀しみと爽快感に浸る時、シネマファンであることに感謝した。

老婆心:
主人公の狂気の発露の形として「ハーレー・クイン」を思い出してしまった、
であれば主人公は無敵だったのだろうが、そこが本脚本の秀でた点だ。 
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