ザ・ウォーカー (2010) 

文字数 534文字

【大福10個の大甘】 2010/6/21



《ザ・ウォーカー》を《ザ・ロード》より先に観たのは果たしてよかったのか?
レモンの前に大福を味わったような感じを想像している。
破滅SFにはとんと目が無い僕には
この2作がいちどきに観れる今夏は至極のひと時になる。

まずはこの《ザ・ウォーカー》、
終末テーマにはセットである宗教度が高い。
ただしこの宗教臭さもあくまでもエンターテイメントのツールとして満喫すればいい。
オリジナルタイトル「イーライの本」からしてキリスト教視点を露骨に示唆している。
ただしこの「イーライの本」には更なる仕掛けが隠されているのだが、
これは観てのお楽しみかも。

本当のお楽しみどころは、デンゼル・ワシントンの「スマートさ」に尽きる。
イーライならではの不死身を預言されたアドバンテージもさることながら、
マーシャルアーツ、ガンさばき、戦術などはこれぞ「一人軍隊」の様相だった。
シネマファンはこれを楽しまない手は無い。

デンゼルの活躍は大福10個分くらいの満足度だ。
実に甘い。

このあとの「ザ・ロード」の酸っぱさがより一層味わえそうだ。
ザ・ロード(原作)に唯一「イーライ」という名前が登場する。
このイーライはデンゼルとは違う意味での預言をする。
いや~、今年の夏はたまりません。

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