ALWAYS 三丁目の夕日 (2005)

文字数 436文字

【シネマの品格】 2007/2/6



このくらいの出来具合が大衆には心地いいのだろう。
想像通り、ここは笑う、そこは泣く、あそこは憤慨する
・・・などとうまくレイアウトされている。
しかし全部薄っぺらいのが気に入らない。薄っぺらいといえば、ご自慢のCGも薄っぺらい~。いまやシネマに欠かせないCG合成だが、頼むから経費ケチらないでほしい。
「亡国のイージス」でもラストシーンで「予算切れですぅ~」みたいなCGシーンで興ざめしたが、今回も手抜きが目に付いた。みなさまで気付かれた方は本気で怒ろう。
シネマとは映像化するだけの芸術ではなく、観客の想像力を呼び起こす作用を秘めていなければ成立しない。負の想像力を出してどうする?

集団就職、駄菓子屋、力道山、ミゼット、月刊漫画本、空き地の土管、などなどがあれば、
ああ懐かしいとは思う人間ばかりではないことも覚えておいて欲しいものだ。

度の過ぎた意図的演出はやはり品が良くない。
ひとつ、吉岡さんの演技は光ってた。陳腐化の中で役者の意地を見せていた。
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