彼女がその名を知らない鳥たち(2017)
文字数 473文字
【阿部サダヲ、蒼井優 渾身のマホカル再現】 2017/11/1
不幸な嫌味な人たちの品評会のような登場人物:
主人公(だろう?)の十和子は優男にまるで弱い、
今も全くさえない中年男と同棲しながらも新しい男との出逢いにときめく。
以前にも優男で悲惨な経験をしたのに懲りることなくである。
そんな十和子を優しく、
しかしどこか異常な目線で執拗に付きまとう同居人陣治(もしかして主役?)、
この4人の主要人物すべてが一言で言って『胸糞悪い』連中だ。
「まほかる」原作のお約束どおり、
サイコタッチの展開の中で後半(四分の三)あたりからそのスピードが速まってくる。
度肝を抜かれるようなプロットではない、それはユリゴコロと同じで、
ディープなサスペンスファンにはその展開は容易に読める。
それでもこのやりきれない汚濁感、
人間の本質の下劣さに辟易しながらも魅せられていく、不思議なことだ。
結末のカタルシスすら僕は嫌悪してしまった。
こんなシネマをいったい誰が愛でるのだろうか?
僕の興味は演じる俳優さんたちに傾いていた。
そして、その興味に十分にこたえてくれた4人の俳優たちに幸多かれ。
不幸な嫌味な人たちの品評会のような登場人物:
主人公(だろう?)の十和子は優男にまるで弱い、
今も全くさえない中年男と同棲しながらも新しい男との出逢いにときめく。
以前にも優男で悲惨な経験をしたのに懲りることなくである。
そんな十和子を優しく、
しかしどこか異常な目線で執拗に付きまとう同居人陣治(もしかして主役?)、
この4人の主要人物すべてが一言で言って『胸糞悪い』連中だ。
「まほかる」原作のお約束どおり、
サイコタッチの展開の中で後半(四分の三)あたりからそのスピードが速まってくる。
度肝を抜かれるようなプロットではない、それはユリゴコロと同じで、
ディープなサスペンスファンにはその展開は容易に読める。
それでもこのやりきれない汚濁感、
人間の本質の下劣さに辟易しながらも魅せられていく、不思議なことだ。
結末のカタルシスすら僕は嫌悪してしまった。
こんなシネマをいったい誰が愛でるのだろうか?
僕の興味は演じる俳優さんたちに傾いていた。
そして、その興味に十分にこたえてくれた4人の俳優たちに幸多かれ。