第32話 霊媒の天使
文字数 1,874文字
翌日、スバルが出勤すると玉座の間にて魔王スケアクローが裸踊りをしていた。
よくよく見ると勇者ミウラの肖像画が置いてあり、彼の近影像にSM用の低温ローソクが幾筋もかけられている。
スバルは絶対零度の眼を以て、彼に挨拶をする。
スバルは魔王スケアクローに軽蔑の眼差しを向ながら事務室へと向かった。
いつもの通り、ドミニオンがパソコンに向かっている。
ドミニオンは不貞腐れたように回転椅子を動かし、パソコンに向かった。
スバルは狐に包まれたようになって、給湯室に向かい、茶を淹れて飲んだ。
玉座の間からは魔王スケアクローの奇声がいつまでも響き、全てが嫌になったスバルはそっと会社を出た。