第１４話：経済低迷、緊迫の世界情勢と八ヶ岳旅行
文字数 2,281文字
２００１年１２月、鹿児島県奄美大島沖で海上保安庁の巡視船との銃撃戦の末、沈没した北朝鮮の工作船が約９カ月後の０２年９月１１日に引き揚げられた。工作船からは地対空ミサイルやロケット砲などの武器が見つかった。やがて寒くなり、今年も１２月２４日、自宅でクリスマスパーティーをして楽しんだ。そして２００２年があけた。
サッカー・ワールドカップが日本と韓国で２００２年５月３１日から６月３０日にかけて共同開催された。１７回目で初めてアジアを舞台とし韓国がベスト４日本も決勝トーナメント、ベスト１６進出を果たした。２０００年代最初のＦＩＦＡワールドカップであり、アジア地域で初めて行われた大会、かつ、初の２カ国共同開催という大会でもあった。
また、この年は政治とカネをめぐるスキャンダルで有力国会議員の辞職が相次いだ。２００２年３月に社民党の辻元清美氏、４月に加藤紘一元自民党幹事長、同５月に井上裕前参院議長が辞職。田中真紀子前外相も秘書給与流用疑惑で同８月に辞職に追い込まれた。鈴木宗男衆院議員が２００２年６月１９日、あっせん収賄容疑で逮捕された。
衆院は鈴木議員の逮捕を許諾したのに続き、同２１日には議員辞職勧告を決議。しかし鈴木宗男議員は辞職に応じず１１月の初公判では起訴内容を全面否認した。これによって日本国民の政治不信は一層ひどいものとなった。しかし小泉純一郎首相は２００２年９月、日本の首相として初めて北朝鮮を訪問、平壌で金正日総書記と会談。金総書記は日本人拉致を謝罪。
また北朝鮮側は８人死亡・５人生存との調査結果を示した。同１０月には拉致被害者５人が帰国した。米国では２００１年のエンロンに続き０２年も大手企業の不正会計やインサイダー取引などの不祥事が続出た。同６月には長距離通信大手・ワールドコムの大規模な不正経理が発覚、同７月に経営破綻。その関連で日本ではデフレ不況の進行に伴い日経平均株価は２００２年１０月３日に終値でバブル崩壊後の最安値を更新。１９８３年以来１９年ぶりに９０００円を割り込んだ。
その他、世界では大きな事件が起きた。パレスチナ過激派による連続自爆テロを受けイスラエル軍は２００２年３月末、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区への大規模侵攻作戦を開始。アラファト自治政府議長はラマラの議長府で約１カ月にわたり監禁状態に置かれた。２００２年１０月１２日深夜、世界有数のリゾート地であるインドネシア・バリ島のナイトクラブ前で大規模な爆弾テロが発生した。
インドネシア警察当局は東南アジアのテロ組織ジェマ・イスラミアの犯行とみて、指導者らを逮捕した。モスクワで２００２年１０月２３日、チェチェン共和国独立を主張する武装勢力メンバーがミュージカル上演中の劇場を襲い、観客ら８００人以上を人質に立てこもった。ロシア軍特殊部隊は５８時間後に鎮圧したが、人質約１３０人が死亡した。以上２００２年は不安に満ちた年だった。
それでも北川家では恒例のクリスマスパーティを開いた。今年の北川家でのトピックスは長男の北川初男が小学校の運動会でリレー選手となり活躍。また夏の暑い時期、丹沢の山奥の川の上流で冷たい水に入って泳いだ事。家から車で１時間半の宮ヶ瀬ダムから３０分でその沢に到着。この時の写真、佐織の書いた絵をリビングに貼った。その後、２００２年があけた。今年も初詣でに出かけて各人思い思いにお願いして帰って来た。
２００３年も不安定な年が続き、北朝鮮は１月１０日、核拡散防止条約「ＮＰＴ」からの脱退を宣言、北朝鮮の核開発をめぐる緊張が一気に高まった。日米中ロと南北朝鮮は８月２７―２９日、北京で北朝鮮の核問題に関する６カ国協議を開き、協議継続や平和解決、朝鮮半島の非核化で合意したが、１２月に予定されていた第２回協議は延期となった。
米英軍は３月２０日、国際社会が求めていた大量破壊兵器の査察、廃棄に応じない、イラクに対する総攻撃を開始。圧倒的な軍事力を背景に戦闘は早期に終結。フセイン政権は崩壊し、ブッシュ米大統領は５月１日、事実上の戦闘終結宣言を行った。米英主導の占領が続く中、イラク人による統治評議会も発足し１２月１３日には逃亡を続けていたフセイン元大統領が拘束された。
しかし事実上の戦闘終結宣言が出された５月１日以降もテロ組織・アルカイダのしわざと見られるテロや米軍襲撃事件が相次ぎ、８月１９日、国連のバグダッド事務所を狙った爆弾テロも起きた。１１月２９日には日本人外交官２人が北部のティクリット近郊で銃撃を受けて殺害された。イラクで邦人の犠牲者が出たのは初めてで、イラクの戦後復興支援に取り組もうとしていた小泉政権に大きな衝撃を与えた。
その後、世界を恐怖に陥れた新型肺炎「サーズ」が中国などで大流行。中国・広東省で初の感染者が確認された新型肺炎「サーズ」は春から北京、香港など中国各地や台湾、シンガポールなどで大流行し世界保健機関「ＷＨＯ」は各地域への渡航延期勧告を出した。死者は８００人近くに上り拡大が懸念されたが５月に入り感染者は減少。６月４日に事実上の終息宣言が出された。
北川家では今年夏休み、避暑のため八ヶ岳に２泊３日の旅行に出かけた。８月３日の朝５時、家を出て国道１６号線を北上した。途中、６時過ぎ橋本のマイクドナルドで休憩をとった。７時過ぎに八王子インターから中央高速に入り９時前に韮崎インターで高速道路を降りた。その近くのデニーズで朝食とった。その後、小海線に沿って走りった。
サッカー・ワールドカップが日本と韓国で２００２年５月３１日から６月３０日にかけて共同開催された。１７回目で初めてアジアを舞台とし韓国がベスト４日本も決勝トーナメント、ベスト１６進出を果たした。２０００年代最初のＦＩＦＡワールドカップであり、アジア地域で初めて行われた大会、かつ、初の２カ国共同開催という大会でもあった。
また、この年は政治とカネをめぐるスキャンダルで有力国会議員の辞職が相次いだ。２００２年３月に社民党の辻元清美氏、４月に加藤紘一元自民党幹事長、同５月に井上裕前参院議長が辞職。田中真紀子前外相も秘書給与流用疑惑で同８月に辞職に追い込まれた。鈴木宗男衆院議員が２００２年６月１９日、あっせん収賄容疑で逮捕された。
衆院は鈴木議員の逮捕を許諾したのに続き、同２１日には議員辞職勧告を決議。しかし鈴木宗男議員は辞職に応じず１１月の初公判では起訴内容を全面否認した。これによって日本国民の政治不信は一層ひどいものとなった。しかし小泉純一郎首相は２００２年９月、日本の首相として初めて北朝鮮を訪問、平壌で金正日総書記と会談。金総書記は日本人拉致を謝罪。
また北朝鮮側は８人死亡・５人生存との調査結果を示した。同１０月には拉致被害者５人が帰国した。米国では２００１年のエンロンに続き０２年も大手企業の不正会計やインサイダー取引などの不祥事が続出た。同６月には長距離通信大手・ワールドコムの大規模な不正経理が発覚、同７月に経営破綻。その関連で日本ではデフレ不況の進行に伴い日経平均株価は２００２年１０月３日に終値でバブル崩壊後の最安値を更新。１９８３年以来１９年ぶりに９０００円を割り込んだ。
その他、世界では大きな事件が起きた。パレスチナ過激派による連続自爆テロを受けイスラエル軍は２００２年３月末、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区への大規模侵攻作戦を開始。アラファト自治政府議長はラマラの議長府で約１カ月にわたり監禁状態に置かれた。２００２年１０月１２日深夜、世界有数のリゾート地であるインドネシア・バリ島のナイトクラブ前で大規模な爆弾テロが発生した。
インドネシア警察当局は東南アジアのテロ組織ジェマ・イスラミアの犯行とみて、指導者らを逮捕した。モスクワで２００２年１０月２３日、チェチェン共和国独立を主張する武装勢力メンバーがミュージカル上演中の劇場を襲い、観客ら８００人以上を人質に立てこもった。ロシア軍特殊部隊は５８時間後に鎮圧したが、人質約１３０人が死亡した。以上２００２年は不安に満ちた年だった。
それでも北川家では恒例のクリスマスパーティを開いた。今年の北川家でのトピックスは長男の北川初男が小学校の運動会でリレー選手となり活躍。また夏の暑い時期、丹沢の山奥の川の上流で冷たい水に入って泳いだ事。家から車で１時間半の宮ヶ瀬ダムから３０分でその沢に到着。この時の写真、佐織の書いた絵をリビングに貼った。その後、２００２年があけた。今年も初詣でに出かけて各人思い思いにお願いして帰って来た。
２００３年も不安定な年が続き、北朝鮮は１月１０日、核拡散防止条約「ＮＰＴ」からの脱退を宣言、北朝鮮の核開発をめぐる緊張が一気に高まった。日米中ロと南北朝鮮は８月２７―２９日、北京で北朝鮮の核問題に関する６カ国協議を開き、協議継続や平和解決、朝鮮半島の非核化で合意したが、１２月に予定されていた第２回協議は延期となった。
米英軍は３月２０日、国際社会が求めていた大量破壊兵器の査察、廃棄に応じない、イラクに対する総攻撃を開始。圧倒的な軍事力を背景に戦闘は早期に終結。フセイン政権は崩壊し、ブッシュ米大統領は５月１日、事実上の戦闘終結宣言を行った。米英主導の占領が続く中、イラク人による統治評議会も発足し１２月１３日には逃亡を続けていたフセイン元大統領が拘束された。
しかし事実上の戦闘終結宣言が出された５月１日以降もテロ組織・アルカイダのしわざと見られるテロや米軍襲撃事件が相次ぎ、８月１９日、国連のバグダッド事務所を狙った爆弾テロも起きた。１１月２９日には日本人外交官２人が北部のティクリット近郊で銃撃を受けて殺害された。イラクで邦人の犠牲者が出たのは初めてで、イラクの戦後復興支援に取り組もうとしていた小泉政権に大きな衝撃を与えた。
その後、世界を恐怖に陥れた新型肺炎「サーズ」が中国などで大流行。中国・広東省で初の感染者が確認された新型肺炎「サーズ」は春から北京、香港など中国各地や台湾、シンガポールなどで大流行し世界保健機関「ＷＨＯ」は各地域への渡航延期勧告を出した。死者は８００人近くに上り拡大が懸念されたが５月に入り感染者は減少。６月４日に事実上の終息宣言が出された。
北川家では今年夏休み、避暑のため八ヶ岳に２泊３日の旅行に出かけた。８月３日の朝５時、家を出て国道１６号線を北上した。途中、６時過ぎ橋本のマイクドナルドで休憩をとった。７時過ぎに八王子インターから中央高速に入り９時前に韮崎インターで高速道路を降りた。その近くのデニーズで朝食とった。その後、小海線に沿って走りった。
