第33話:佐織のシアトル留学と初男の就職

文字数 2,826文字

 7日間、お客様相談の手伝いを続けた。最終日に、インターネット銀行の資産運用というのは、営業所を持たずにインターネットを介して、お客様と話をするので、それができる事が最低条件ですと言われた。それには、しっかりとした知識を持ち、もし、わからないときには、少しmお時間をいただけますかと聞き、了解してもらったら、できるだけ早くお答えする事よと教えられた。

 そんな感じで、ソニーバンクで「インターンシップ」の研修を終えた。そして、「インターンシップ」を受けて、セブン銀行の方が、残業時間も少ないし、有給も取りやすそうだから、セブン銀行の方に入りたいなと思った。8月10日から、家庭教師の仕事に飛び回った。

 一方、長女の佐織は、4月から留学の手続きを進めて。シアトルの近郊のワシントン大学に留学することを決めた。7月31日に日本を出て、9月1日に、日本に戻ってくる4週間の短期留学。航空券と大きな荷物のリュックサックを用意した。7月31日12時過ぎに、父に新横浜プリンスホテル前の成田行き高速バス乗り場へ送ってもらった。14時過ぎに成田空港へ到着した。

 その後、日本航空の搭乗口へ行き、手続きを取り、近くのカフェで休み、17時半過ぎに搭乗を開始し、飛行機に乗り込み、飛び立った。その後、約9時間で、シアトルに到着する予定。途中、一眠りして、新しい映画を見て、またウトウトして、起きると、あと1時間で、シアトル空港に到着するとアナウンスがあり、降りる支度をした。11時に飛行機を降り、ホストファミリーの家に電話すると、バスの番号を教えてくれた。

そのバスの終点に到着予定時間に迎えに行くと言ってくれた。11時半のバスに乗って、12時過ぎに、終点の停留所へ行くと、車でホストファミリーの両親が迎えに来てくれていた。車に乗り込み、5分で家に着いて、部屋へ案内され、荷物を置いた。その後、昼食を用意してくれていて、自己紹介をして、4週間、お世話になりますと述べた。次に、そこのお母さんが、バス、トイレの場所を教えてくれた。

 佐織は、高校生の時に実用英語検定準1級をとっていて、英語が堪能だったので、留学生の仲間と直ぐに仲良くなれた。やはり女の子通しで、イギリス人、ケート、デンマーク人のハンナと3人で週末の旅行を考えた。そして、最初の土日は、タコマ富士と呼ばれるレーニア山、日帰りツアーに参加することにした。迎えの車が土曜の朝、6時半、大きなワゴン車で、迎えに来てくれた。

 ドライブの途中で、いくつかのビューポイントに立ち寄るが、最初に、滝を見ようと外に出ると、日本のの滝に比べ規模がでかく、豪快。その分水しぶきも、すごかった。その後、さて、ツアーの目的地、「パラダイス」に到着した。パラダイスはロッジやみやげ物屋の集まるベースキャンプ的なスポット。ここから多くの登山道が出ており、麓をトレッキングする人も山頂を目指す人もひとまずここに集まります。

 ちなみに、パラダイスは標高1600メートル。レーニア山の山頂が4392メートル。標高1800メートル以上は氷河が現れ、山頂への登山は冬山装備で所要2から3日とされている。案内板をたよりに、総距離6マイル「8キロメートル」のスカイライン・トレイルを登る。空は群青、緑の濃さもすばらしく、景色は最高。サンドイッチを食べながら登った。

 カナダで、感心したのは、日本の山ではまず見かけない様な高齢者や膝の悪そうな人も思い思いに楽しんでいた。45分程過ぎると、稜線の様な場所に出た。既に氷河帯ギリギリの標高1900mを超え、風が冷たくなってきました。その後、十分絶景を満喫したなと思ったところで一休みして、写真を撮ったり、双眼鏡で景色を見たりした。その後、20分程して、今度はスタート地点に向け帰り始める。

 下りは楽なものとたかをくくっていましたが、速度が速く、膝に応えて、だんだん汗もかいて、大変だった。それを見て、ガイドさんが、一休みしながら、走っちゃ駄目だと注意される人もいた。昼食時間は、なく、お腹空いたら、自由に歩きながら食べてもOKと言われていた。しかし、やはり、下りで、転ぶ人が数人いた。それでも、怪我はなく、予定通り15時過ぎに大型バンの乗り場に到着した。

 そこには、何軒かのお土産店があり、ちょっとしたポストカードをかった。そして、集合場所に戻ると、ガイドさんが、スイカを切って、食べてと言ってくれた。冷たいスイカの甘さが、体にしみて、ほんとうに、美味しかった。何か、ジョークを言っているようだったが、意味不明であり、イギリス人も下品ねと言う感じで笑っていた。夕方19時前、ホストファミリーのうちまで送ってくれた。

 その翌日、日曜日は、体中、筋肉痛でベッドから起き上がるのも大変だった。その後、ゆっくりとして、テレビを見たり、ホストファミリー子供と、カードゲームをしたりして、遊んだ。その後、買い物に行くかいと聞かれ、行きますというと、パイク・プレイスマーケットに連れて行ってくれた。カニやエビ、魚、肉、野菜を大量に買って、ワゴン車の後ろに乗せて、帰って来た。

 翌週、月曜、再び、ワシントン大学に行くと、佐織は、英語の成績が良いから、大学の授業も受けるかと聞かれ、是非、受けたいと言うと、午後から、大学の授業に参加させてもらった。やはり、大きな体の男性が多く、女性も大きい。また、胸とお尻が大きくて、素晴らしいプロポーションで、憧れるほどだった。休み時間に、君は、日本のどこから来たと聞かれ橫浜というとグレイト「すごい」と言われた。

 1人の男性、ボブが、両親に連れられて、日本へ数年目に旅行へ行ったと話してきた。最初、成田空港から東京の銀座、築地を歩き、無料バスで、日本橋へ行ったが、人が多くて面食らったと言った。あまり人が多いので、渋谷、新宿も行こうと思っていたが、やめてと言った。その後、列車に乗って30分足らずで橫浜駅、そこから、乗りかえ、桜木町で降りると高いビルが見え。

 これが、ランドマーク・タワーだと、教えられた。都会の割に、道も広く、東京よりもゆったりして良かったと言い、歩く歩道がめずらいと言った。その晩は、一番海に近い、インタコンチネンタルホテルに宿泊したと言い、朝食も美味しかったし、朝起きて、海辺の歩道を散歩できて、気持ちよかったと話した。その日は、山下公園、港の見える丘公園、外人墓地を観光した。

 その後、中華街で昼食をとり、地下鉄にのって、新横浜駅へ行き、新幹線で、京都へ行き、町中を歩いたが、東京と同じで、狭くて、人が多くて疲れたと語った。その後、列車に乗って大阪へ行ったが、今迄の日本の街とは違い、明るいというか、陽気な人が多い気がしたと行ったが、狭いところは、東京と同じだと言い、その晩は、神戸へ行き、泊まったと話した。
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